「ポスト石破」最右翼、小泉進次郎氏が来週出馬表明も…コメ政策のグダグダが総裁選の足かせに
連日メディアを賑わせている自民党総裁選。党内で本命視される小泉進次郎農相(44)も、出馬の意向を固めた。出馬会見を来週開き、表明する見通しだ。
12日の閣議後会見では「地元の声を伺い、最終的に判断していきたい」と述べるにとどめたが、水面下では着々と準備を開始。一部で不出馬説も飛び交ったものの、親しい議員に電話をかけ「出馬することになったらよろしくお願いします」と伝えているという。
■今度は餌向けの備蓄米を主食用に
現時点で「ポスト石破」の最右翼ともっぱらだが、進次郎氏の足かせとなりそうなのが、やはり「コメ」だ。9日の定例記者会見では、政府備蓄米の定期販売も視野に入れていると明かし、波紋を広げている。5年程度保管後、主に家畜の餌向けに販売してきた備蓄米の一部を、主食用として定期的に放出・販売する考えで、割安なコメを選択肢として残す狙いだ。
しかし、備蓄米放出はもともと一時的な措置なはず。生産者は、備蓄米放出による米価下落におびえてきた。定期販売となれば、なおさらだ。農政の専門家からも「政府がコロコロと方針を変えるようでは、増産を呼びかけても生産者は安心してかじを切れない」との指摘が出ている。