小泉進次郎農相が支援明言も…コメの「高温耐性品種」栽培が日本で進まない事情

公開日: 更新日:

 例年の猛暑がコメの生育や収穫に影響を及ぼし、一部産地で一等米の割合が激減する中、暑さに強い高温耐性品種の普及を進める動きがある。

「高温に対する強靱性を持つために、高温耐性品種に切り替えを進めていく後押しに取り組んでいる」

 8月28日、福島県の生産者と意見交換した小泉進次郎農相は、政府として高温耐性品種の切り替えを後押しすると話したが、生産者からは、新品種を採用する場合、栽培方法を変えなければ収穫量が確保できないなどの懸念が示された。実際、高温耐性品種の普及がそれほど進んでいないのはなぜなのか。

「新品種は地域の気候や土壌に合わせて、県ごとに研究が積み重ねられていますが、開発に最低でも8~10年、生産に2年はかかるため、農家が希望するほどの量の種がないのが実情です。高温耐性品種として新之助、雪若丸、きぬむすめ、にじのきらめきといった品種がありますが、開発した県でしか使用できない新之助、雪若丸は県内のみの種の供給になり、種の栽培面積も限られるため、全国的に高温耐性品種の栽培をすぐには増やせないのです」(コメ流通評論家・常本泰志氏)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八王子実践・河本ロバート監督「ライブや家族旅行も、事前に相談があれば休ませます」

  2. 2

    萩本欽一〈34〉私の“運”論 大谷翔平のカネを使い込んだ通訳に「小さな声で『ありがとう』」

  3. 3

    中居正広氏が熊本地震被災地を支援と報道 引退後も変わらないチャリティー精神と芸能界復帰の可能性

  4. 4

    高橋成美「渋幕→慶応」だけでは読み解けないズバ抜けた回転の速さ 世界選手権ペアで日本人初の銅メダル

  5. 5

    東京・赤羽、先行する第1地区に110メートル級、せんべろの1番街が丸ごと潰される危機

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    国害SNSを告発 森山裕・自民党前幹事長「高市おろし」キーマンに急浮上の裏…不快感に国境なし

  3. 8

    年金生活者を悩ませる墓問題 維持費も「墓じまい」の費用も払えない人はどうすればいいのか?

  4. 9

    「墓じまい」に悩むシニア 費用や遺骨の始末より問題になる「家族の愛憎問題」

  5. 10

    松本若菜「ジュラシック・ワールド」吹き替え《棒読み》論争再燃…暗雲漂う主演ドラマに新たな逆風