コメ平均価格がまた最高値更新…それでも来春には「米価急落」必然のワケ
消費者が「今か今か」と下落を待ち望むコメの値段が、なかなか下がらない。農水省は5日、全国スーパーで先月24~30日に販売されたコメ5キロの平均価格(税込み)が、前週から23円高い4335円だったと発表。2週連続で上昇し、過去最高値をまたも更新した。高値の新米が平均価格を押し上げ続けている。
一方で、コメ業界からは「近く米価は急落する」との声が絶えない。
JA全農などでつくる米穀安定供給確保支援機構は、向こう3カ月の価格見通しを示す11月の指数が、前月から7ポイント下落したと発表。新米の収穫量増加で需給緩和が見込まれ、先安観が強まっている。
さらに、コメ卸売最大手「神明」の藤尾益雄社長は2日の講演会で、米価高騰で消費者の買い控えが起きていると指摘。こう発言していた。
「来年6月末の民間在庫は、多分過去にないくらい最大になると思う。このままいけば(米価が)暴落するのは間違いない。どこまでかはわからないが、かなり暴落する可能性がある」
在庫のダブつきにより、安値での放出合戦が勃発しかねないというわけだ。どのタイミングで始まるのか。


















