永田町の裏を読む
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安倍政権が着手する“3大迷惑”プロジェクト
原発再稼働、辺野古基地建設、そしてリニア新幹線着工は似たもの同士の3兄弟で、いずれも、国民の多くが「今どきそんなものが必要なのか」と疑念を抱き、周辺住民は「本当に大丈夫なのか」と不安に怯え反対の声を…
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自信喪失が顕著になった内閣改造・党人事
秋の政局の幕開けを告げる内閣改造・党人事だというのに、石破茂幹事長の去就問題をはじめとしてすべてがダラダラとして締まりがない。自民党中堅議員に感想を求めると「むしろ安倍晋三首相の気力の衰えが浮き彫り…
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拉致再調査が官邸の思惑通りに動かない理由
じりじりと下がる内閣支持率を一気に挽回する決め手として、安倍晋三首相が仕組んだ日朝間の「拉致再調査」だが、北朝鮮の特別調査委員会による最初の報告が届くはずの9月中旬を前にして、官邸周辺にはやや悲観的…
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菅官房長官の手練手管が裏目に出て政権は窮地に陥る
沖縄防衛局は14日、辺野古基地建設の埋め立てに必要な海底ボーリング調査の準備作業に着手した。 前回、2004年にボーリング調査を始めようとした時には、反対派の海上デモに阻まれて中止せざるを得…
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集団的自衛権で腰が定まらない軟弱な海江田民主党
民主党の海江田万里代表が、集団的自衛権をめぐって、二転三転の“言葉の遊び”を繰り返している。そもそも同党は今年3月には「行使一般は容認しない」との意味不明の見解をまとめた。「一般」というのはどうも「…
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石破幹事長の人事が自公政権崩壊を招く
自公政権にとって、7月の滋賀県知事選の敗北のダメージは相当に大きい。秋の政局にボディーブローのように効いてくるだろう。勝てるはずだった滋賀県知事選を落とした上、10月の福島県知事選ではいまだに候補が…
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「島ぐるみ会議」発足で異次元に突入した沖縄政治
本土の主要紙では毎日新聞がベタ記事で扱ったくらいで、ほとんど無視されているが、27日に宜野湾市民会館で2000人を集めて行われた「島ぐるみ会議」の結成大会は、沖縄の政治史に残る画期的な出来事だ。 …
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新しい米中関係を見誤るから「中国包囲網」の妄想に取りつかれる
7月9日から2日間、北京で開かれた米中戦略対話について、日本のマスコミでは「東・南シナ海の緊張緩和で意見が対立」とか「ケリー米国務長官が『新しい大国関係』という言葉を使うのを避けた」とか、米中間に冷…
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安倍首相が陥りそうな「バカのクレバス」
先週、旧知の米国人アジア専門家が、米中両国が何としても北朝鮮の核開発にストップをかけようと躍起になっている時に、安倍政権が“拉致”を最優先にしてさっさと経済制裁の一部解除に踏み切ったことに疑問を呈し…
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米中の本気の怒りに無頓着な安倍政権
旧知の米国人アジア専門家と久しぶりに対話した。彼はこう聞いてきた。 「日本の政府やメディアは、習近平の訪韓をどう受け止めているのか」 日本では、もっぱら日朝間で拉致被害者の調査が始まる…
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公明党に少しでも期待をかけた不明を恥じる
私も、集団的自衛権解禁に突き進む安倍政権の暴走に歯止めをかけるのは(民主党が役立たずである以上)公明党しかないのではないかと、わずかな期待をかけたひとりである。それは、まったくの幻想に終わった。 …
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「負けの形作り」しかできない民主党こそが安倍政権暴走のA級戦犯
公明党はそれなりに抵抗したとは思うが、集団的自衛権解禁を何が何でも閣議決定に持ち込もうとする安倍政権の暴走を食い止めることはできそうにない。どうして連立離脱覚悟で頑張れなかったのかと、もどかしい限り…
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幼稚な「マスラオぶりっこ」はロクなことにならない
オバマ米大統領が、イラク北部へのアルカイダ系武装勢力の侵攻に対して直接軍事介入すべきかどうか悩んでいる。それを見て、米国の共和党タカ派やネオコンの残党たちの間では「弱腰だ。シリアに続いてまたも不介入…
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沖縄県知事選の自民党分裂騒動が意味するもの
11月にも行われる沖縄県知事選をめぐって、自民党沖縄県連で早くも分裂騒動が始まった。同県連は今のところ、海兵隊基地の辺野古移転を容認する現職の仲井真弘多知事の3選出馬で臨む方針だが、それには同県連内…
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JA解体のウラにある安倍政権の汚い計算
「安倍首相が小泉化してきた」と、自民党中堅議員が言う。長期政権になりそうだということか。 「そうじゃなくて、小泉における郵政改革がそうだったように、叩きやすいところを“仮想敵”に仕立てあげて攻撃を集…
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代表戦でざわめく民主党はまず、軸を定めよ
民主党で、海江田万里代表を来年9月までの任期前に引きずり降ろして、新体制の下で来春の統一地方選挙を迎えようという動きが慌ただしい。 海江田は12年末の衆院選惨敗の後、他に人がいない、人格円満…
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「平和と福祉」の党の覚悟が問われる
集団的自衛権解禁をめぐる与党協議が始まるのを前に17日、公明党の支持母体である創価学会が、安倍晋三首相がもくろむ解釈改憲に反対し、「本来、憲法改正手続きを経るべきである。……慎重の上にも慎重を期した…
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無原則に適用拡大される「集団的自衛権」
間もなく政府に提出されるはずの安保法制懇の報告書の冒頭には、集団的自衛権の行使に当たって「歯止め」となる要件が示されることになっていて、その第1は「日本と密接な関係のある国が第三国から攻撃を受け、そ…
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小細工を弄して勝った選挙が政権の信任を意味するものか
4月27日投開票の衆院鹿児島2区補選で、自民党公認の金子万寿夫候補が民主党など野党4党が推す打越明司候補に2万票の差で勝利したのを受けて、安倍晋三首相は「進めてきた政策に一定の評価をいただいたと思う…
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オバマの曖昧なメッセージがアジアをますます不安定にする
オバマ米大統領の今回のアジア歴訪は「アジア重視の旅」と呼ばれた。第2期オバマ政権の外交政策の基調は「リバランス」、つまり西方での戦争に傾きすぎた米国が再びバランスを取り直して、「ピボット・トゥー・ア…
