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高野孟
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高野孟ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

沖縄が独立すれば日中関係も好転する

 スコットランドの独立を問う住民投票は、多くの日本人にとっては遠くの出来事でしかなかったが、沖縄県民にとってはそうではない。

 グラスゴーの西40キロのファスレーン海軍基地は、英国唯一の核戦力であるトライデント弾道ミサイル潜水艦の母港であり、独立賛成派の各党はこぞって「独立達成の暁には基地も潜水艦も核弾頭も出て行ってもらう」と主張していた。核基地を丸ごとイングランドで引き取るとなるとコストが莫大で、そんな金を使うくらいならこの際、核兵器はやめたらどうなんだ、という話になりかねなかった。

 過大な米軍基地負担の押し付けを「差別」と受け止めている沖縄の人々が「そうか、独立という手があるのか」と息を詰めて結果を待ち受けたのは当然だった。

 スコットランドが独立した場合の主な財源は、北海油田だが、沖縄が独立した場合も、東シナ海の日中中間線周辺にある海底ガス田はみな琉球国のものになる。鳩山由紀夫・温家宝両首相の間では日中共同開発の合意が成り立っていたので、同国はそれを引き継いで琉中共同開発を始めればいい。ついでに、尖閣諸島も琉球国のものになるので、琉台中で領有権問題の「棚上げ」を再確認して3国共同の漁業資源管理や海空交通の安全についての取り決めを結ぶことになる。

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