注目の人 直撃インタビュー
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屋良朝博氏「辺野古一択は時代錯誤」政府の思考停止を看破
8月下旬、沖縄の米軍普天間飛行場所属のヘリコプターから、窓が落下する事故がまた起きた。重さ1キロの窓は人に当たれば死に至る。ところが、米軍からの連絡は発生2日後と遅れ、日本政府は「被害がない」と飛行…
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お台場の海はなぜ汚いのか 水質を知り尽くす港区議が警鐘
「トイレのような臭いがする」――。先月中旬にお台場海浜公園(東京・港区)で行われた、2020東京五輪のオープンウオータースイミングのテスト大会で、競技を終えた選手から飛び出した感想が衝撃的だった。20…
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一橋大准教授権容奭氏 韓国で流行「サンキュー安倍」の意
戦後最悪といわれる日韓関係は泥沼化の様相だ。韓国の元徴用工判決を引き金に安倍政権は対韓輸出規制を発動し、反発する文在寅政権はGSOMIA(軍事情報包括保護協定)破棄に踏み込んだ。日米韓の安全保障連携…
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舩後靖彦氏「生産性で人の価値を測る社会をひっくり返す」
7月の参院選で2議席を獲得したれいわ新選組が、国会に送り込んだのは、重度の身体障害がある2人の議員だ。初登院に先立ち、参院は大型車いすのまま本会議場に入れるよう、バリアフリー工事を実施。2人の当選は…
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古谷経衡さんが憂う有権者の劣化 日本の知性の底が抜けた
先月の参院選で「NHKをぶっ壊す!」のワンイシューを掲げる「NHKから国民を守る党」(N国)が1議席獲得した理由を「日本人の知性の劣化」と喝破するのが、元“ネット右翼”で文筆家の古谷経衡さん(36歳…
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舘ひろし氏「太平洋戦争はエリートが犯した失敗の宝庫」
74年前の8月15日、戦争が終わった。第2次世界大戦下、日本の最高技術を結集して建造された戦艦「大和」。公開中の映画「アルキメデスの大戦」(山崎貴監督)では、史実とフィクションを交えながら巨大戦艦誕…
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落語家・立川談四楼さん「今の自民党はカルトに近い」
総理大臣の通算在職日数が11月に桂太郎(2886日)を抜き、憲政史上最長に達する安倍首相だが、長期政権に伴う「弊害」も指摘されている。霞が関の役所にみられる人事をタテにした「忖度」だ。その傾向は官僚…
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不動のプロップ畠山健介さんが語る ラグビーW杯大会の行方
9月20日のラグビーW杯日本大会開幕まで2カ月を切った。2016年に就任したジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、49=ニュージーランド)率いる日本は史上初の8強入り(準々決勝進出)がかかる。前…
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CEO復帰し1カ月 LIXIL瀬戸欣哉氏が「6.25株主総会」を激白
6月に開かれたLIXILグループの株主総会で勝利したこの人が登場。昨年10月、創業家出身の潮田洋一郎氏にCEO(最高経営責任者)を突然解任され、同氏がCEOに復帰した。この人事に海外の投資家が「会社…
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れいわ新選組・山本太郎氏「世の中変わるなら捨て石上等」
21日投開票の参院選でもっとも注目されるのが、山本太郎代表が立ち上げた「れいわ新選組」の動向。テレビ中心に大手メディアが存在を黙殺する中、街頭では大勢が立ち止まり、演説に耳を傾け、寄付をする。その映…
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「主戦場」デザキ監督 右派の一貫性のなさを見せたかった
慰安婦問題をめぐる論争を描いた映画「主戦場」が大ヒットしている。4月の公開以来、インディペンデントのドキュメンタリー映画としては異例のロングラン上映中だ。出演している右派論者の一部が上映中止を求める…
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「鵺みたいな存在」神津連合会長が指摘する自民党の巧妙さ
参院選が4日公示された。支援してきた民主党(民進党)が立憲民主党と国民民主党の2つに分かれ、選挙においても難しい対応を余儀なくされている労働組合の連合だが、安倍政権と対峙する姿勢は変わらない。政権の…
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あえて参院選前に公開 映画「新聞記者」なぜリスク取った
参院選(7月4日公示―7月21日投開票)が迫る中、安倍政権に渦巻く数々の疑惑や官邸支配に焦点を当てた社会派サスペンス映画が28日に公開された。東京新聞社会部の望月衣塑子記者の著書を原案にした「新聞記…
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ジャーナリスト宮下洋一氏 日本での安楽死法制化には反対
今月2日、NHKスペシャル「彼女は安楽死を選んだ」が放映された。難病で苦しむ小島ミナさんがスイスで安楽死を遂げる瞬間が映し出され、大きな反響を呼んだ。収録の様子、その背景は放映とほぼ同時発売された重…
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横浜にカジノ不要 藤木幸夫氏が危惧する「戦前に似た空気」
ミナト横浜の象徴的存在でもある荷役会社を経営し、横浜や日本、世界を半世紀を優に超えて見つめてきた。5月15日に荷役会社や倉庫会社などミナトで働く企業が参加した一般社団法人「横浜港ハーバーリゾート協会…
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東大名誉教授・醍醐聰氏「森友問題はまだ終わっていない」
森友問題はまだ終わっていない。国有地売却や決裁文書を改ざんしたとして告発された財務省元理財局長の佐川宣寿氏らは、大阪地検特捜部により不起訴処分となったが、検察審査会(検審)は「不起訴不当」と議決した…
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中国経済の専門家が分析「この争いは米中の全面戦争です」
報復関税合戦がエスカレートし、泥沼化の様相を呈している米中貿易戦争。トランプ米大統領が中国との貿易不均衡を是正するとして仕掛けた戦いは、2大経済大国による“新冷戦”ともいわれている。覇権争いの行く末…
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暴言で辞職も得票率7割で再選 泉房穂明石市長が語る市民愛
「火をつけて捕まってこい」と、道路の拡幅工事の立ち退き交渉にあたった職員を叱責。「パワハラ市長」とバッシングを受け、今年2月、辞職に追い込まれた。ところが、子育て中の母親たちの反応は違った。出直し選挙…
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片山杜秀氏 日本は“束ねられる”ファシズム化が進んでいる
この国は再びファシズムに侵されている――。現実を鋭く分析した思想史研究者の対談集「現代に生きるファシズム」(小学館新書)が話題だ。第1次世界大戦後のイタリアで生まれたファシズムはヒトラーのナチズムと…
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日米地位協定研究の第一人者「合同委員会に住民参加を」
辺野古新基地建設や度重なる米軍絡みの事故と犯罪で常に取り沙汰される「日米地位協定」。米軍にあらゆる国内法が適用されない主権剥奪状態が、北方領土交渉の妨げにもなっている。令和の時代も、この国は世界に例…