メジャーリーグ通信
-
メジャーの今季収益は100億ドル超! 入場者減でも各球団で大型契約続出の内幕
大リーグの第9代コミッショナーであったバド・セリグが、「皆さんは野球の黄金時代にいる」と強調したのは2004年のオールスター戦での出来事だった。 この年、大リーグ30球団の年俸総額は約20億…
-
来季から「ユニフォーム袖の広告」解禁 人気球団・Rソックス年間23億円のカラクリ
大リーグの広告は、2000年代に入ると無地のバックネットに映像を重ねることで試合を中継する国や地域に合わせて最適化した内容を流すなど、絶えず進化してきた。 さらに、大リーグにおける広告のあり…
-
4人に3人が支持も…メジャーの球団経営者たちが共和党への深入りをためらうワケ
「赤い波と青い防波堤のどちらが勝つか」と注目された米国の中間選挙は、当初は圧勝も予想された共和党が伸び悩み、上下両院とも劣勢が伝えられた民主党が下院で過半数を下回ったものの、上院では多数党の座を維持し…
-
米国経済の影響をモロに受けるマイナーリーグ…頼みの綱の広告収入も減少か
マイナーリーグ各球団が公表した2022年の来場者数は、120球団合計で3091万6465人を記録し、1試合当たりの平均来場者数は3910人であった。 20年は新型コロナウイルス感染症のために…
-
ジャッキー・ロビンソンの“遺産”を活用せざるを得ない…大リーグでの黒人選手の実情
ニューヨークのダウンタウンにジャッキー・ロビンソン博物館が開館した。 初めて構想が持ち上がってから14年の歳月を経て今年9月5日に一般公開を開始した同館は、大リーグ史上初のアフリカ系アメリカ…
-
驚異的「円安ドル高」が大リーグを目指す日本人選手に与える“意外な影響”
値上げの10月がやって来た。帝国データバンクの調査では、10月に値上げされる食品や飲料の数は6699品目で、9月の約2.8倍、2022年に入って最多となる。 さらに、為替相場も9月22日に一…
-
エリザベス2世の死去で考える 英国で野球が普及しない理由
英国女王エリザベス2世の訃報は、英国だけでなく世界中の関心を集めた。 1952年の即位以来、70年にわたり王位にあったのは同国史上の最長記録である。さらに、国民の8割以上がエリザベス2世の即…
-
エンゼルスは負けてばかり…それでも市場価値が高い「4つの理由」
アート・モレノがエンゼルスを売却する意向を示したことは、予想外の出来事として球界関係者に大きな衝撃を与えた。 ■オーナーが身売りを公表 しかし、本拠地であるアナハイム市との関係の悪化や…
-
来季「フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム」見送りに透けるMLBのしたたか興業戦略
現地時間の8月11日、アイオワ州ダイアーズビルで「フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム」が行われた。 ヤンキースとホワイトソックスによる昨年の第1回につづき、今回はレッズとカブスが対戦し、4…
-
スポーツは「不況に強い」といっても…大リーグも凝視するFRBの利上げの行方
スポーツは不況に強いとされる。 景気の動向にかかわらず、試合が行われている限り人々は会場に行くし、場内で食事や飲み物を買い、ユニホームの複製やタオルなどのさまざまな品物を購入するという現実が…
-
「銃と隣り合わせ」の大リーグ 勝っているときほど収拾がつかなくなる
安倍晋三氏が銃撃事件の犠牲者となった。 現職の国会議員が他殺の被害者となったのは日本国憲法下では5人目となる惨事である。 動機がどのようなものであれ政治家への暴力の行使は自由な活動を…
-
ジャイアンツのキャプラー監督は国歌斉唱拒否 選手や指導者が社会問題に関わることの是非
講義の途中でも質問をするし、発言を求めると手を挙げ、話が終わればすぐに議論が始まる。米国の大学での授業や国際会議での発表などでは見慣れた光景だ。 さまざまな意見の中には目を見張る内容があり、…
-
レイズの「プライドナイト」が浮き彫りにした米国社会の保守的側面
6月は「プライド月間」である。 これは、米ニューヨークで1969年6月28日に起きたストーンウォール・イン事件に始まる、性的少数者の人権を守る運動月間として知られる。 現在では米国は…
-
テキサス州で銃乱射事件が起きても…米球界が規制推進に積極的にならない決定的理由
米テキサス州ユバルディの小学校で児童19人を含む21人が死亡した銃乱射事件は、「銃社会・アメリカ」の暗部を改めて浮き彫りにした。事件の発生を受け、連邦議会では上院議員のクリス・マーフィーが演説し、「…
-
女性暴行疑惑のサイ・ヤング賞右腕に2年間の出場停止処分を科した思惑
大リーグが米国のスポーツ界の発展に寄与した役割は大きい。 1947年4月15日にジャッキー・ロビンソンがブルックリン・ドジャースに昇格して公式戦に出場したことで「人種の壁」を乗り越えた。さら…
-
スポーツ界はロシア人排除の動き…大リーグが「ウクライナ問題」に傍観者でいられる理由
今年2月にロシアによるウクライナへの侵攻が始まると、スポーツや芸術の分野からロシア人を排除する動きが広まった。 北京パラリンピックからロシア選手団が排除されたことや、世界的な指揮者でロシア人…
-
大リーグの今後を占う今季の集客力…NBAとNFLは上回るも環境は依然として厳しい
現地時間の4月7日、大リーグの2022年の公式戦が始まった。 経験豊かな選手も大リーグ初出場となった選手も、それぞれが新しいシーズンの始まりに満を持して臨んでおり、日本人選手に限っても、鈴木…
-
「大谷ルール」への支持はMLB労使紛争での“分かりやすい構図”がもたらした
ロシアによるウクライナへの侵攻は、短期間で決着するという見立てがあった一方で、1カ月以上が経過した現在も、戦況は膠着している。 こうした状況の中で、ウクライナ大統領のウォロディミル・ゼレンス…
-
労使対立の激化は米球界の終わりの始まり 動画配信の一般化で視聴者は奪い合いの状況
労使協定の改定を巡り、大リーグ機構及び球団経営陣と大リーグ選手会(MLBPA)とが行っていた交渉が決裂した。 公式戦は当初予定されていた3月31日の開始が変更され、現時点で最速でも4月7日の…
-
米大リーグの懸念は「ウクライナ問題」より物価上昇 娯楽費や遊興費の見直しも…
ロシアのプーチン大統領が、ウクライナ問題を巡ってドイツ首相のショルツと会談した後に、記者会見でウクライナ国境からの部隊の撤収を加速させるかは状況次第であると語ったことは、米欧との交渉を有利に進めよう…