著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

生成型AIによる「球団経営の自動化」が実現する日…最初に導入するのはどこだ

公開日: 更新日:

 昨年末から、生成型人工知能(AI)に関する話題を聞かない日はないといってよいほどである。

 しかも、あたかも真実であるかのように虚偽の内容を記載するといった正確性の問題だけでなく、既存の文献や画像などの剽窃といった著作権などの権利を侵害する事例は、人々に生成型AIの普及への懸念を抱かせる一因となっている。

■司法委員会で初の公聴会

 5月16日に米国連邦上院の司法委員会において初めて、生成型AIに関する公聴会が開かれたのは、AIそのものへの漠然とした不安が根強いことを物語る。

 こうした社会の懸念に応じるかのように、公聴会では対話型AI「チャットGPT」を開発したオープンAIの最高経営責任者サム・アルトマンが、AIの安全性や倫理面で政府が積極的な介入を行う必要があると指摘している。

 ところで、生成型AIが扱う分野は幅広く、スポーツも当然ながら対象となる。

 最近では「2000年以降の大リーグで最強の球団は?」「2000年以降のベストナインは?」といった問いに対するチャットGPTの回答が話題となるなど、大リーグもAIの話題とは無関係ではない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    (1)長嶋茂雄氏の「逆転巨人入り」は、銚子の料亭旅館の仲居さんの一言から始まった

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  3. 3

    佐藤輝明&森下翔太の覚醒で阪神「歴史的大記録」達成の予感…実現すれば40年ぶりの快挙

  4. 4

    今秋ドラフトで割食う巨人…“恋人”の創価大・立石正広が「ミスターの後継者」候補と評価急上昇

  5. 5

    長嶋茂雄さんの「まさかの一言」で高級ブランドショップ店員は素っ頓狂な声をあげ目を白黒させた

  1. 6

    北川景子が味わった二度の挫折 仕事の間にロケバス内の猛勉強で明治大商学部に合格した努力家

  2. 7

    三山凌輝がNYライブで復帰もファン真っ二つ…プロデューサーSKI-HIの“1億円頂き男子”擁護は正解か

  3. 8

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  4. 9

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  5. 10

    巨人「松井秀喜監督」は完全消滅か、可能性あるか…恩師・長嶋茂雄さんは誰よりも願っていた