快適図書館
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那須塩原市図書館みるる(栃木県)「まるで森の中を歩いているよう」
明治、大正期の石造りの建造物が点在する風情ある街並みが残るJR黒磯駅付近。そんな中においてひときわ目を引くのが駅前にある「那須塩原市図書館みるる」だ。 開館して丸5年。旧図書館の2.5倍の来…
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小千谷市ひと・まち文化共創拠点ホントカ。(新潟県)読書もイベントも楽しめる独創的な9つのスペース
ひときわ目を引く「ホントカ。」の名称。公募をかけ、集まった1745点の中から選ばれたものだ。 小千谷市にぎわい交流課の田中健さんが言う。 「当施設は博物館や子育て支援などさまざまな機能…
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新宮市立図書館(和歌山県新宮市)信仰と文芸の町を一望できる展望デッキ
いにしえから「よみがえりの地」として人々を惹きつけた。神聖な山々を背負い、雄大な熊野灘を眼前に据える和歌山県新宮市は、熊野速玉大社を中心に信仰の地として栄えながら、文学や芸術を育んできた。 …
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中津市立小幡記念図書館(大分県)福澤諭吉、前野良沢、黒田官兵衛…城下町でゆかりの人物や歴史に触れる
大分県の最北西部、瀬戸内海に面した中津市は、豊臣秀吉の参謀として名を馳せた黒田官兵衛が築いた中津城の城下町。福沢諭吉の出身地でもある。 中津城へと続く道路沿い、歴史ある街並みに溶け込むように…
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豊中市立岡町図書館(大阪府)名誉市民である山田洋次の作品が目玉
豊中市は人口40万人の中核都市。大阪府内では大阪市、堺市、東大阪市に次ぐ人口規模を誇る。 高校野球といえば「甲子園」、高校サッカー・高校ラグビーといえば「花園」だが、実はいずれも豊中が発祥の…
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岐阜市立中央図書館(岐阜県)格子天井やグローブが日本家屋のような雰囲気
2022年に「Library of the Year大賞」を受賞した複合文化施設「みんなの森 ぎふメディアコスモス」。多くの市民が訪れるこの施設の2階フロアにあるのが、岐阜市立中央図書館だ。館内に入…
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石川県立図書館(石川県)読んで体感できる“円形劇場”
兼六園から湯涌温泉方面へ約2キロ。 3万2878平方メートルの広大な敷地にある建物は、地上4階、地下1階。延べ床面積2万2720平方メートルは図書館として国内有数の広さを誇る。 圧巻…
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伊勢原市立図書館(神奈川県)子どもと一緒に楽しめる学び直しの場
「暮らしやすさ実感都市」──。神奈川県の中央に位置する伊勢原市はうたい文句通り、東京・新宿から電車で60分の自然豊かなベッドタウン。北西に市のシンボル「大山」がそびえ、県内有数の観光地である小田原・箱…
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富士宮市立中央図書館(静岡県)富士山関連の資料は約4000冊を収集
北方に世界文化遺産である富士山を有する富士宮市。 富士宮市立中央図書館は世界遺産の構成資産のひとつ、富士山本宮浅間大社のすぐ横にある。 1989年に開館。91年には日本図書館協会建築…
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むつ市立図書館(青森県)まさかり半島にあるレンガ造りの「城塞シェルター」
むつ市は青森県の“まさかり”部分にあり、北に津軽海峡、西に平舘海峡、南に陸奥湾と、三方を海に囲まれた自然豊かな場所だ。 ホタテ貝とイカが特産品として知られるほか、市内には恐山山地をはじめ雄大…
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出雲市立出雲中央図書館(島根県)枯れ山水庭園を眺めながらの読書体験
縁結びの神様、出雲大社のおひざ元に1984年、開館した市の学術文化を担う図書館だ。以前、この欄でも紹介した「出雲市立海辺の多伎図書館」を含む7つある市立図書館のひとつで、施設の大きさ、貸し出し冊数と…
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長門市立図書館(山口県)「今」と「昔」をつなぐ文化の潮風
古来国内有数の漁港として賑わった山口県長門市。江戸時代以降は捕鯨の町として知られ、クジラを供養する回向は現在も行われている。詩人の金子みすゞ、幕末の吉田松陰が師と仰いだ村田清風らの生誕地でもある。 …
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伊万里市民図書館(佐賀県)焼き物の町を支える知のインフラ
江戸時代に肥前(佐賀・長崎県)で焼かれた有田焼は、製品が伊万里港から積み出されたことから「伊万里焼」とも呼ばれ、日本で初めて作られた磁器として知られている。 磁器のふるさとにある伊万里市民図…
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庄内町立図書館(山形県東田川郡)水彩画と本に囲まれる木造空間
山形県北西部、雄大な庄内平野に広がる米どころの庄内町。その中心部に2024年春、「絵のある図書館」をコンセプトに掲げる新たな文化拠点・庄内町立図書館が誕生した。 “しずく形”の平屋建築は、外か…
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「佐川町立図書館さくと」(高知県高岡郡)書架、中庭…牧野富太郎がいっぱい
高知県中西部にある佐川町は、植物学者・牧野富太郎の出身地として知られる。彼をモデルにした2023年の朝ドラ「らんまん」の舞台で、町内には「司牡丹」の酒蔵もある。 そんな佐川町に24年12月、…
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佐土原図書館(宮崎県宮崎市)いにしえの城を彷彿とさせる白壁瓦屋根
戦国時代末期、関ケ原の「島津の退き口」でしんがりを務め、壮烈な戦死を遂げた勇将・島津豊久。彼が城主を務めていた佐土原城。江戸時代には佐土原藩の城下町として栄えた。そんな佐土原町の高台にあるのが、佐土…
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本の森ちゅうおう 中央区京橋図書館(東京都)戦災を逃れた地域資料満載の「学びと憩いの森」
本所吉良邸の討ち入りに参加した赤穂義士の剣の達人、「堀部安兵衛武庸之碑」がある中央区八丁堀。その地に、2022年12月4日に開館したのが「本の森ちゅうおう」。大きなガラス張りの窓と凹凸のある洒落た建…
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羽曳野市立中央図書館(大阪府)古墳のまちの半地下に根ざす知の拠点
大阪府の南東部に位置する羽曳野市は、古墳時代の面影を今に伝える歴史のまちだ。市内には2019年に世界文化遺産に登録された「百舌鳥・古市古墳群」が点在し、日本最大の体積を誇るといわれる「応神天皇陵古墳…
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館山市立図書館(千葉県)「南総里見八犬伝」関連の書籍だけで200点以上
房総半島の南にある館山は「海と花のまち」として知られる。 海に面し、気候が温暖だから、漁業や花づくりが盛ん。もともと戦国大名の里見家によって築かれた館山城の城下町として栄えた場所でもある。 …
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由利本荘市立中央図書館(秋田県)「宇宙船」の中にたたずむ温もりの空間
2011年に開館した複合公共施設「由利本荘市文化交流館カダーレ」。鉄筋コンクリートに覆われた重厚な外観は、まるで巨大で堅牢な要塞を思わせる。だが、一歩中に足を踏み入れると印象は一変、途端に近未来の世…