長門市立図書館(山口県)「今」と「昔」をつなぐ文化の潮風

公開日: 更新日:

 古来国内有数の漁港として賑わった山口県長門市。江戸時代以降は捕鯨の町として知られ、クジラを供養する回向は現在も行われている。詩人の金子みすゞ、幕末の吉田松陰が師と仰いだ村田清風らの生誕地でもある。

 長門市立図書館は1998年、市街地の中心から現在の場所に移転。緑豊かな長門市総合公園の一角に位置し、通りを挟んだ向かいには劇場、体育館、レストランを併設する複合文化施設「ルネッサながと」がある。

 司書の西間吏美さんが言う。

「当時の長門市総合計画の中で、『遊び、文化、読書』などを体験することができる施設建設を目的に作られたのが、現在の総合公園です。図書館の外壁にレンガが組み込まれているのも、周囲の景観との調和を考えてのもの。公園で遊んだ親子連れや、劇場帰りの方々が来館することもあります」

 蔵書数は本館と分館、移動図書館を合わせて約22万冊。本館だけなら約17万冊だ。

「長門市立図書館では近年、バリアフリー資料収集に力を入れています。大活字本や、朗読CD、LLブック(障害の有無にかかわらず読みやすい本)など、誰でも利用しやすく、楽しめるものを取り揃えています」(西間さん)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い