名古屋市東図書館(愛知県)中日ドラゴンズと尾張徳川家の融合空間
名古屋市東区は徳川御三家の尾張徳川家のお膝元で、武家屋敷を中心に発展してきた。尾張藩2代藩主・徳川光友が元禄8(1695)年に隠居所として造営した大曽根御屋敷跡の「徳川園」が有名だ。
神社仏閣が立ち並び、歴史を感じられるだけではなく、区の東側にはプロ野球「中日ドラゴンズ」の本拠地である「バンテリンドームナゴヤ」が位置する。ドームから徒歩5分の距離にあるのが東図書館だ。
「1965年、徳川園内に開館したのが始まりです。2001年に文化複合施設『カルポート東』に移転改築し、現在に至ります。カルポート東はスポーツセンターと市民ギャラリー、小劇場も併設しており、カルチャー・スポーツ・アートの3つの言葉を組み合わせて、人々がふれあうにぎやかな港(ポート)のようになるように、との願いを込めて決められました」(司書の黒川かおりさん)