著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

喫煙は腰痛の原因になる? 5000人対象の日本の研究

公開日: 更新日:

腰痛」はヘルニアや骨粗しょう症など、はっきりした原因がある場合もありますが、大多数は原因不明の痛みです。ただ、急に体重が増えた時や、重い物を持ち上げた時などに痛みが出ることは、経験のある方も多いはずですから、生活習慣が腰痛のリスクになることは間違いがなさそうです。

 生活習慣が原因となって起こる病気を生活習慣病といいます。糖尿病や高血圧はその代表的な病気です。それでは、腰痛も生活習慣病なのでしょうか?

 今年のプロスワンという科学誌に、日本で行われた調査の結果をまとめた論文が掲載されました。これは2023年に5000人の住民を対象とした、腰痛の調査のデータを基にしたものです。

 それによると、急性の腰痛のリスクとなっていたのは、肥満に関連する体格の数値と、コレステロールなどの血中脂質の高値、喫煙などで、そのうち喫煙は、3カ月を超えて持続する慢性の腰痛や、腰痛の重症化のリスクにもなっていました。

 なぜ、たばこを吸うと腰が悪くなるのかは、正確には分かっていませんが、喫煙によって腰の筋肉などの血流が悪くなることや、炎症が起こりやすくなることが、その原因ではないかと考えられています。たばこを吸っていて腰の痛みがある人は、まず禁煙を考えることが腰痛の治療への早道でもあるようです。

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