(10)同じ回復期リハビリテーション病棟でも大きな違いがある

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 深夜に電話がかかってきた翌日。車で1時間かけ、おかんの様子をこの目で確かめようとショートステイに足を運んだ。部屋に入ると少し笑みを浮かべ、「あぁ、来たの」と歓迎姿勢を見せてくれた。ちょっと気が楽になったので聞いてみた。

「夜中、俺に電話してきたの覚えている?」

 おかんは戸惑いの表情を浮かべるだけだった。これ以上聞いても仕方ないと悟り、「2日後に要介護認定のため何人かの人が訪ねてくる」「それが終わったら病院でMRI検査をする」「どちらも俺が付き添うからね」と伝えるにとどめ、この日は実家に泊まることにした。翌朝から近隣の回復期リハビリテーション病棟を見学するためだ。

 すでに同協会のホームページで3カ所ほど目星を付けていた。いずれも個別のホームページがあるので大まかな内容は理解できている。けれど、当然のことながらいいことしか書いていない。突撃して実際の雰囲気を見て優先順位を決めようと思ったのだ(注:当時はコロナ禍前だったので見学がその場で申し込めた)。

 まずは隣町のA病院。病床数460(回復期60)と大規模だが中に入るとガラーンとしている。玄関ホールはなぜかゴシック調。派手な有料老人ホームのようだった。病床の半数が医療型療養病棟、外来は精神科や人工透析がメイン。受付で見学を申し出るとスーツ姿の若い男性職員が事務的にリハビリルームを見せてくれた。しかし人影はまばら。静かすぎて気がめいってしまった。

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