(14)母が口にした…まさか、まさかのタンス預金
2日後から入院することが決まったおかんが、ひと呼吸おいて話しだした内容は驚くべきものだった。
「家に通帳やお金が置いてあるの。留守にしているとそれが心配で」
「それだったら俺と兄貴で預かっておくよ。どこに置いてあるの」
「通帳は2階の押し入れの奥のタンスの一番下。あと、ベッドの下の収納部分の奥にもうひとつ。印鑑は1階の……」
冷静かつ的確な説明だった。なんだ、しっかりしているじゃない。認知機能に少し不安を感じていただけに、スラスラ出てくる隠し場所に安堵した。よし、それなら今日は実家に泊まり、おかんの入院準備や家の整理をしておこうか。帰り支度を始めたらまだ続きがあった。
「あとね、お金をそのまま置いている場所があるの」
タンス預金というやつだ。2階ベランダの隅に海苔の缶に入れて置いてあるという。な、なんじゃそりゃ。呆れながら聞いた。
「どのくらい?」


















