(20)「自宅に戻るのは厳しい」という医師の言葉に落ち込んだ

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 回復期リハビリテーション病棟入院から17日目。おかんの回復状態や今後の見通しを聞く日がやってきた。正直なところ、あまりよい話にならないだろうと予想しつつ面談室に入ると、入院前の時と同様、担当の整形外科医と看護師が大量の資料を揃えて待っていた。

「体力的にはそれなりに回復していると言えます」

 第一声はそんな言葉から始まった。そして脳のMRIではラクナ梗塞が少しあるものの、萎縮などは年相応なので大きな問題はなく、アルツハイマー型認知症初期との所見が示された。

「ただ、入院時の長谷川式認知スケールが12点と低く、TMT検査(代表的な注意機能検査)ではひとつのことに集中できても、他のことを同時にやろうとすると片方を忘れてしまう傾向が強いです」

 加えて、ナースコールが使えない。簡単な決まりを理解できない。歩行や動作のバランスが悪いことから総合評価をすると、再び自宅でひとり暮らしをすることは厳しいと告げられた。

 やっぱりそうなるのか……。覚悟していた言葉だけど落ち込んだ。それでも家に戻りたいとおかんは言うだろう。実現させるには自分か兄が同居するしかないだろうが、こちらもまだ働かなければならない身なので現実的ではない。

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