(24)「やりたいことができない」「自殺したいよ!」…母の言葉にトゲが増えていく

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 前回の外出が楽しかったのだろう。その後おかんは「買い物に行きたい」と口にする機会が増えた。行き先はショッピングセンターがほとんどだ。目的を聞くと「外出用の帽子や服が欲しい」「化粧品を揃えたい」。退院したら自由に外を歩き回ってやろうと考えているようだ。

 本来なら前向きでよい傾向だ。しかし、病院も息子たちもこのまま自宅でひとり暮らしさせることは危険だと思っている。ましてやひとりで外出なんて……。回復期リハビリテーション病棟での生活はあと1カ月足らずで終了(=退院しなければならない)だが、「まだリハビリが必要なので隣の老健に移るよ」「まだ家には帰れないよ」と何度も言い含めていた。

 おかんの反応は時間を追うごとに変化した。最初に話をした時は「そうかねー、もう大丈夫だよ」。そのうち「もうすぐ死ぬんだからさ」「これじゃやりたいことができない」「しやしないけど、自殺したいよ」。拒絶が強くなり、言葉にトゲが増えていく。

「今の状態で家に帰っても、ひとりで買い物も料理もできないでしょ」と諭しても、「何とかなる」の一点張り。それでも納得してもらわなければ先に進めないので説得を続けていると──。

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