(24)「やりたいことができない」「自殺したいよ!」…母の言葉にトゲが増えていく

公開日: 更新日:

 前回の外出が楽しかったのだろう。その後おかんは「買い物に行きたい」と口にする機会が増えた。行き先はショッピングセンターがほとんどだ。目的を聞くと「外出用の帽子や服が欲しい」「化粧品を揃えたい」。退院したら自由に外を歩き回ってやろうと考えているようだ。

 本来なら前向きでよい傾向だ。しかし、病院も息子たちもこのまま自宅でひとり暮らしさせることは危険だと思っている。ましてやひとりで外出なんて……。回復期リハビリテーション病棟での生活はあと1カ月足らずで終了(=退院しなければならない)だが、「まだリハビリが必要なので隣の老健に移るよ」「まだ家には帰れないよ」と何度も言い含めていた。

 おかんの反応は時間を追うごとに変化した。最初に話をした時は「そうかねー、もう大丈夫だよ」。そのうち「もうすぐ死ぬんだからさ」「これじゃやりたいことができない」「しやしないけど、自殺したいよ」。拒絶が強くなり、言葉にトゲが増えていく。

「今の状態で家に帰っても、ひとりで買い物も料理もできないでしょ」と諭しても、「何とかなる」の一点張り。それでも納得してもらわなければ先に進めないので説得を続けていると──。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    長尾謙杜は熱愛報道に謝罪も「問題児」扱いで“STARTO社出世レース”からドロップアウト

  2. 2

    佐々木麟太郎をMLBドラフト大改革が直撃…スタンフォード大残留なら契約金大幅減も

  3. 3

    ホラン千秋は都立国際高校→青学大英米文学科と順調に進学も、女優の夢に破れてキャスターで開花

  4. 4

    古賀千景議員の「自衛隊」発言はそんなに的ハズレか? 得したのは“怒ってみせた”進次郎防衛相だけ

  5. 5

    トランプ大統領と高市首相がG7夕食会で「口論」し他国首脳が仲裁に? 仏メディアが報道の驚愕

  1. 6

    いよいよ“詰み”始めた高市首相…中傷動画疑惑めぐる答弁破綻で土俵際、週明け衆参集中審議が見もの

  2. 7

    白石聖は「豊臣兄弟!」代役から7月連ドラヒロインに大抜擢 “ラッキーガール”にかかる期待とリスク

  3. 8

    和久田麻由子アナ成功のカギは、“NHKの鎧”を脱いで個性を出せるかにある

  4. 9

    『ゴールデン・ビートルズ』という謎のLPを棚からひとつかみ

  5. 10

    「24時間テレビ」目玉のチャリティーマラソン走る最有力候補の実名続々!ウッチャンが初の総合司会