著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

パイロットは36%増…旅客機乗務員の健康リスクは?

公開日: 更新日:

 先日、フランスの航空会社の元客室乗務員が、乳がんに罹患したことを業務が原因であるとして訴えを起こし、裁判所が労災であると初めて認めた、というニュースが報じられました。それでは、旅客機に乗務することと乳がんとの間に、どのような関係があるのでしょうか?

 ジェット旅客機の高度は地上1万メートルくらいですが、そこでは宇宙から降り注ぐ放射線の影響を地上より強く受け、地上の100倍以上の放射線を被ばくすることになります。ただ、これは日本とアメリカを飛行機で往復しても、そこで受ける放射線の量はレントゲン写真の数枚分くらいなので、一般の人が年に何回か海外旅行をしても、それがすぐに健康上のリスクになるというわけではありません。

 ただ、毎日のように旅客機に乗務している航空会社のパイロットや客室乗務員では、少し事情が違います。低線量ではあっても、健康上、無視できない量の放射線を被ばくする可能性があるからです。

 今年の米国医師会関連の医学誌に、アメリカでの疫学研究の結果が報告されています。それによると、他の職種に就いている人と比較して、旅客機のパイロットで36%、客室乗務員で50%、放射線関連のがんで死亡するリスクが増加していました。このがんの中には乳がんも含まれています。

 低線量の放射線の被ばくの影響は、職種によっては無視できないものであるようです。

【連載】医者も知らない医学の新常識

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広島】2026年 戦力外通告選手一覧

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    【阪神】2026年 戦力外通告選手一覧

  4. 4

    萩本欽一〈50〉世にも奇妙な父の最期「医師が『ご臨終』と言った後に、首がぐーって動いてさ」

  5. 5

    元巨人・桑田真澄氏に白羽の矢…中日はなぜ“完全外様”を次期監督の最有力候補に据えたのか

  1. 6

    中日「桑田真澄監督」誕生の最大障壁はナゴヤの地元愛…落合博満氏以上の“完全外様”は歓迎されるのか

  2. 7

    際立つ進次郎防衛相の外交オンチ…「高市総理に軍拡フリーハンド」で日中対話ますます遠のく

  3. 8

    JR東日本で相次ぐ「グリーン車タダ乗り」問題を乗車して検証…SNSに“アテンダントなし区間情報”流れモラル崩壊

  4. 9

    【ソフトバンク】2026年 戦力外通告選手一覧

  5. 10

    【12球団】プロ野球2026年 戦力外通告選手(随時更新)

おすすめ求人情報

受付&オフィスワーク/イチから学べる事務サポート/ネイルOK/私服OK/完全週休2日制
株式会社Unique 東京都 千代田区 正社員
月給25万6,000円~30万円
上場企業でのオフィスワーク 製図サポート
株式会社テクノクリエイティブ 福岡県 北九州市 正社員
月給19万円~24万円
受電メインのコールスタッフ/オフィスワークデビュー歓迎/他 勤務地あり
株式会社G.O.A.T 東京都 豊島区 派遣社員
時給1,400円
Sponsored by 求人ボックス