タトゥーのインクが免疫に影響する? 動物実験で解明
タトゥーを入れるという行為は、近年世界中で広がりを見せ、ファッションのひとつとして認知されているという側面があります。ある統計によれば、世界中の5人に1人がタトゥーを入れている、という推計があるほどです。
タトゥーというのは皮膚の表皮より下の部分である真皮にインクを注入し、皮膚にさまざまな図像や文字などを描くというものです。それでは、異物であるインクを皮膚に注入してそこに定着させるという行為に、人体への影響はないのでしょうか?
2025年の米国科学アカデミー紀要に発表された論文では、主にネズミを使った動物実験において、動物の体内に注入されたタトゥーインクの長期的な影響について検証しています。
その結果によると、皮膚に注入されたインクの成分は、その一部がリンパ節に到達し、そこで数カ月という長期間、慢性の炎症を起こすことが確認されています。
免疫系の異常もそれにより長期間にわたり持続し、タトゥーを1回入れることにより、一部のワクチンの効果が減弱したり、逆に増幅されるような影響も認められました。
こうしたタトゥーによる体の変化が、人間でも同様に認められるものなのか、また病気のリスクなどに結び付く可能性があるのか、といった点はまだ不明ですが、タトゥーの健康影響はこれまでの常識より大きなものであるのかもしれません。



















