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石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

膝痛に有効と話題だが…「グルコサミン」で認知症リスクが高まる?

公開日: 更新日:

「グルコサミン」は軟骨を構成する成分のひとつとして知られていて、加齢とともに減少することから、そのサプリメントが広く使用されています。加齢による膝の痛みなどに対して、一定の有効性があるという報告はあります。その効果は薬ほど確かなものではありませんが、体でも合成される成分なので、安全性には問題はないとする見解が一般的でした。

 ところが、最近このグルコサミンの安全性に疑義を呈するような研究結果が報告され注目されています。「ネイチャー・メタボリズム」という科学誌に今年発表された研究です。

 認知症の進行するメカニズムを研究したところ、グリコシル化といって神経細胞の表面にあるタンパク質に、グリカンと呼ばれる多くの糖がつながったものが結合する反応が関連していることが分かりました。このグリコシル化が過剰に起こることが、認知症の原因のひとつではないかと考えられたのです。このグリカンの供給源となっているのがグルコサミンです。

 それでは、グルコサミンを取ることで、認知症のリスクは高まるのでしょうか? 上記論文によると、グルコサミンをサプリメントとして常用していた人は、軽度の認知機能低下からアルツハイマー型認知症に進行するリスクが25%増加していることが分かりました。

 認知機能が低下した状態でのグルコサミンの使用は、控えた方が良いかもしれません。

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