ゆっくり息を吐くと決断に差が生まれる…落ち着いた方がリスクを取る?
緊張してドキドキした時などに気持ちを落ち着かせるために、「深呼吸」をする人は多いと思います。特に鼻から息を吸い、吸った時間の2倍以上の時間をかけて、ゆっくりと息を口から吐くことが効果的だとされています。
これは生理学的にも意味のあることで、ゆっくりと時間をかけて息を吐くことにより、自律神経のうちリラックスにつながる副交感神経が活性化し、緊張で高まる交感神経の働きが相対的に抑えられることが分かっています。つまり、ゆっくり息を吐く呼吸法にはリラックス効果があるのです。
それでは、人間がリスクを伴うような決断をする時、そうした呼吸法をすることで決断にも変化が生じるのでしょうか? 今年の神経科学の専門誌に、若いボランティアを対象とした実験結果が報告されています。通常の呼吸と、ゆっくり息を吐く呼吸とで、リスクを伴うギャンブル的な課題に答えてもらったところ、ゆっくりした呼吸により副交感神経が活性化し、それに伴ってよりリスクを伴う決断をする傾向が高くなることが分かりました。
通常、リラックスすれば冷静な状態になって、リスクは回避する傾向が高まると考えがちですが、じつは人間は落ち着いている時の方が“リスクのある決断”をする動物であるようです。



















