著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

「ゴルフ」の継続で認知機能低下リスクが39%減少する

公開日: 更新日:

 適度な運動は、認知症リスクの低下と関連することが知られています。動物を対象とした研究では、身体活動量の増加が神経細胞の活性化を促し、脳の学習能力や記憶力を高める可能性が報告されていました。

 高齢者にも人気の高いスポーツとして「ゴルフ」が挙げられます。ゴルフは、適度な身体活動に加え、戦略的なルート選択や、他者との社会的な交流を伴う多面的な活動です。そのため、高齢者がゴルフをプレーすることは、認知機能の維持や改善に良い影響をもたらす可能性があります。

 そのような中、ゴルフのプレーと認知機能の関連性を検討した研究論文が、心理学に関する専門誌に2026年7月6日付で掲載されました。

 日本で行われたこの研究では、愛知県に在住する65歳以上の高齢者4575人が分析対象となりました。

 研究参加者は、ゴルフ経験に基づき、ゴルフプレーヤー(現時点でプレーしている)、ゴルフ中断者(過去にプレーした経験あり)、ゴルフ未経験者(プレー経験なし)に分類されました。認知機能は、記憶、注意力、実行機能(計画立案など)、処理速度の観点から点数化され、研究参加者の平均点数よりも大きく乖離した低い点数(下位6.7%)を「認知機能の低下」と定義しました。

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