マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層
争奪戦を制したのは楽天だった。
26日に前田健太(37=前ヤンキース3A)の獲得を正式発表。今月初めに日本球界復帰を表明していた日米通算165勝右腕を巡っては、巨人やDeNA、ヤクルトなども水面下で調査を行っていたが、「年俸2億円の2年契約」とされる条件を用意した楽天に軍配が上がった。
「単年契約をベースとした巨人などの条件を上回ったが、決め手になったのは複数年契約と戦力面でしょう」
そう言って、さる球界関係者が続ける。
「楽天の投手陣は今季、規定投球回数に達した選手がゼロでした。12球団では楽天とヤクルトだけですが、ヤクルトは池山新監督が『若手、ベテランと先発の頭数、候補はいると思っている』と、既存戦力を底上げする方針を示しています。前田はあと35勝に迫る日米通算200勝に強い意欲を持っており、達成するためには先発ローテ入りの可能性がより高い球団が望ましい。来年4月に38歳になる年齢からすれば、足踏みする時間はありませんからね。先発の駒不足と言えば、巨人も同じですが、なんだかんだ言って楽天に比べれば戦力はある。結果も求められる。同学年の田中将大も巨人1年目の今季、3カ月以上も二軍暮らしを余儀なくされた。前田はそんな田中将を反面教師にして、先発機会の確保という現実的な選択をしたということでしょう」(球界関係者)


















