著者のコラム一覧
荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

指定薬物が続々と追加される背景にある“いたちごっこ”

公開日: 更新日:

「ゾンビたばこ」について、前回お話ししました。「ゾンビたばこ」は電子たばこのリキッドに、医療用の鎮静剤「エトミデート」を混ぜて吸引するという、若者の間で広がっている危険ドラッグの俗称です。

 今年5月には、厚労省によりエトミデートが指定薬物に追加され、所持や使用、入手が法的に禁止されています。また、7月には危険ドラッグに含まれる3物質が新たに指定され、昨年11月にも「ADB-5'Br-PINACA」「Flunitazene」「Metodesnitazene」「MD-PiHP」の4物質も指定されました。これらは、元は合法ハーブやアロマ製品と称して流通していて、「合法だから安全」と思い込む若者たちに深刻な健康被害を及ぼしています。

 こうした指定薬物の追加が相次いでいる背景には「合法スレスレ薬物」のいたちごっこがあります。大麻に含まれるカンナビノイドに似た効果を狙った合成カンナビノイドなどは、次々と法の抜け穴をかいくぐるように進化しているのです。中には、未知の構造を持つ薬物まで登場しています。

 私はこのような「表には出てこないけれど、街に出回る危険」が何より怖いと感じます。未知の薬物は思わぬ有害作用を生じてしまう危険性もはらんでいるのです。

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