著者のコラム一覧
荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

熱中症対策に有効な「経口補水液」は日常的に飲んではいけない理由

公開日: 更新日:

 前回、熱中症に対する予防法や対策を取り上げた中で、少しだけ触れた「経口補水液(ORS)」について詳しくお話しします。所ジョージさんが出演している「OS-1」のCMがよく流れているので、ご存じの方も多いでしょう。

 ORSについては、以前、当連載で食中毒を取り上げた際にも触れました。食中毒における嘔吐や下痢、そして熱中症による脱水症は、いずれも体内から水分と電解質(特に塩分)が多く失われている状態ですので、水分だけでなく、電解質をしっかり補う必要があります。

 喉が渇いたからといって水だけを大量に飲んでしまうと、体の中の電解質がさらに薄まり、バランスが崩れてしまうのです。「低ナトリウム血症」ともいわれますが、症状が重くなると頭痛、吐き気、けいれん、意識障害などを引き起こすこともあるので注意が必要です。

 ORSは糖分が少なく、スポーツ飲料などのように普通に喉が渇いたときに飲む飲料として設計されているわけではないため、味はあまりおいしくありません。

 ただ、塩分や糖分が理想的な比率で配合されており、水分と電解質を素早く摂取できることから「飲む点滴」ともいわれています。 ちなみに、ORSはご家庭で作ることもできます。1リットルの水に、小さじすり切り6杯の砂糖と、小さじ2分の1杯の塩を入れて混ぜるだけです。ここに100㏄程度のオレンジジュースを混ぜると味がよくなり、カリウムを補充することもできます。

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