突然、母が別人になった
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(10)突然の「明日退院」。父は頼りにならない…母の面倒はだれが
様子がおかしくなっていた熊本の母は、クリニックでレビー小体型認知症と診断。数日後に熱中症で倒れ、救急病院に運ばれた。私はすぐに熊本に飛んだが、コロナ禍で母には会えなかった。入院の手続きだけし、その日…
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(9)自分で車を運転して元気いっぱいに出かけていた母が…
レビー小体型認知症であるとわかって数日後、母がA病院に救急搬送されたとの電話がかかってきた。熱中症で倒れたのだという。 翌日、東京から熊本に駆けつけるも、コロナ禍の真っ最中で、母に会うことは…
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(8)このまま改善していくのでは…愚かにもぬか喜びをしてしまった
熱中症で入院することになった母の手続きのため、東京から急きょ、日帰りで帰省した私。コロナ禍で母の顔を見ることもできず、入院費用がどれだけかかるのかもわからず、今後のことを考えると気が重くなってきた。…
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(7)父の過剰な反応に驚き、うんざりした
熱中症で救急搬送された母の入院先に着替えを届け、手続きをするため、私は東京から朝一番の飛行機に乗って実家に向かった。コロナ禍だったこともあり母には会えず、病院の裏口のパイプ椅子で入院の手続きを行うこ…
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(6)自分のことができなくなった母、ヘルパーを頑なに拒否する父
レビー小体型認知症の診断を受けた母と、公的支援を受けることを頑なに拒む父親を置いて、仕方なく実家から東京に戻ってきた私に3日後に届いたのは、母が熱中症で救急搬送されたという知らせだった。 倒…
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(5)レビー小体型と診断…両親2人でどう暮らしていけるのか
2020年7月、母が、近くのクリニックでおそらくレビー小体型認知症だろうと診断された。プロのケアを受けようという私の提案を、世間体が悪い、恥だと言ってかたくなに拒む父と母を実家に置いて、私はいったん…
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(4)真夏なのに「春」と答え、ここがどこかもわからない
母の電話での言動がおかしいと感じ、急きょ都合をつけ、東京から飛行機で実家に帰った私。そこにいたのは、痩せこけて小刻みに震え、妄言を繰り返す、以前とは似ても似つかぬ母だった。 まずは病院だ。何…
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(3)9カ月ぶりに会った母は記憶とはまったく違っていた
古くから地域にある精神科病院に「いますぐ連れていって私を閉じ込めてほしい」という母の切羽詰まった電話に異変を感じ、私は慌てて故郷への飛行機を予約した。 翌日、2匹の猫たちの餌をたっぷりとボウ…
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(2)早朝から深夜までの頻繁な電話…そしてある時
手がしびれて震えるという母の訴えを「腕を下にして寝たからしびれただけだ。検査など必要ない」と怒鳴り散らす父親。年々頑固になっているのはわかっていたが、これほどとは思わなかった。 しかし、遠距…
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(1)私の脳がおかしいのかな…電話がかかってきた
私は東京に住んで30年ほどになる。猫5匹と暮らす独身ひとり暮らしだ。実家は熊本にあり、両親が住んでいたが、あるとき母の認知症がわかり、専門病院に入院。その半年後に父親が自宅で急死しているという出来事…