あの落合博満氏が認めた「天才打者」…多くの引き出しを持つ順応性こそが大きな武器だった
内田順三氏による「巨人広島名伯楽の作る育てる生かす」(第9回=2020年)を再公開
日刊ゲンダイでは多くの球界OB、関係者による回顧録や交遊録を連載してきた。当事者として直接接してきたからこそ語れる、あの大物選手、有名選手の知られざる素顔や人となり。当時の空気感や人間関係が浮かび上がる。
今回は広島などでプレーした栗原健太、巨人・坂本勇人について綴られた、内田順三氏による「巨人広島名伯楽の作る育てる生かす」(第9回=2020年)を再公開。年齢、肩書などは当時のまま。
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私が広島の打撃統括コーチ(2008~10年)を務めていた頃、試合前に不振で悩んでいた4番の栗原を連れて中日の監督だったオチ(落合博満)に相談したことがある。
「相手から見て(栗原は)どんなふうに感じる?」
すると、オチはこう言った。
「4番だからって(走者を)全部かえそうとしているよ。内田さんねえ、打者ってそんなに打てないから、四球は四球で選べばいいんですよ。次の5番につなぐ、チャンスを回せばいいのに、全部の球を追っ掛けて打とうとしている」


















