著者のコラム一覧
森岡英樹経済ジャーナリスト

1957年生まれ。早稲田大学卒業後、 経済記者となる。1997年、米コンサルタント会社「グリニッチ・ アソシエイト」のシニア・リサーチ・アソシエイト。並びに「パラゲイト ・コンサルタンツ」シニア・アドバイザーを兼任。2004年にジャーナリストとして独立。

大和証券グループ「オリックス銀行を3700億円で買収」の皮算用

公開日: 更新日:

 大和証券グループ本社は4月27日、オリックス銀行を3700億円で買収すると発表した。今年10月までに傘下のネット専業、大和ネクスト銀行を通じて全株式を取得し、完全子会社化する。将来的に両行は合併する計画で、ネット銀では楽天銀行、住信SBIネット銀行に次ぐ総資産9兆円超、自己資本4000億円規模の銀行が誕生することになる。今後5年間で預金残高2兆円超の獲得を目指すという。

 買収の狙いは言うまでもなく、「金利のある世界」の到来を受け、高い収益力が期待できる銀行機能の強化であり、「合併を機に高度な融資・信託機能と強力な預金獲得力を兼ね備えた総合型銀行へと進化させる」(関係者)としている。そう、オリックス銀行は、ネット銀行では数少ない信託機能を兼ね備えた銀行なのだ。

 オリックス銀は、1993年に旧山一証券が設立した山一信託銀行がルーツだ。「山一信託銀行は、銀行と証券が子会社を通じて相互乗り入れした、いわゆる業態別子会社の一社で、大手証券各社は、信託銀行での参入を図った」(メガバンク幹部)とされる。

 その後、97年に山一証券が自主廃業し、98年にオリックスに買収された経緯がある。「オリックスは、98年に経営破綻した日本債券信用銀行に出資するなど、以前から銀行買収に意欲的で、山一信託銀行の買収はその一環だった」(同)という。

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