著者のコラム一覧
若月澪子

1975年生まれ。ジャーナスリト。大学卒業後、NHK高知放送局・NHK首都圏放送センターで有期雇用のキャスター、ディレクターとしてローカル放送の番組制作に携わる。結婚退職後に自殺予防団体の電話相談ボランティアを経験。育児のかたわらウェブライターとして借金苦や終活に関する取材・執筆を行う。生涯非正規労働者。ギグワーカーとしていろんな仕事を体験中。

「士業で独立」を夢見る中高年の理想と現実 60歳を過ぎても役に立つ資格とは

公開日: 更新日:

【第1回・前編】資格を取っても全然安泰じゃない! 「士業億り人」Aさんの場合

「人生100年時代のロールモデルがいない」――退職後のサラリーマンが迷走している。キャリア、居場所はリセットされ、年金不安時代は資産形成も「自己責任」。「人手不足」の号令の下、今日もシニアは働き続ける。『副業おじさん』『過労シニア』のルポライター・若月澪子が、奮闘し続ける令和シニアの素顔を追う。

  ◇  ◇  ◇

「春、新しいことを始めよう」

 と希望に燃えて、資格を取ろうとする中高年は多い。特に受験勉強に打ち込んできた人ほど、この傾向は強いようだ。

 難関資格と言われる弁護士や会計士に挑むのは20~30代が中心のようだが、司法書士、税理士、マンション管理士、行政書士などは中高年にも人気。これらの資格の受験者や合格者は40代以上の中高年世代が最も多いというデータもある。彼らの主な動機はセカンドステージの準備だ。

 ところが、士業の資格を取ればおじさんの老後は安泰なのかと言えば、世の中そんなに甘くはない。

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