(17)処方薬の中には症状悪化につながるものが複数含まれていた

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 認知症専門医院の初診で、母は生活能力を完全になくしていたこともあり、その場で入院となった。コロナ禍で面会は制限され、東京在住の私ばかりか、叔母たちも会うことはできなくなった。父には母の入院を私の電話で伝えたが、そんなことは認められないと強く拒絶するのだった。でもどうしようもできない。

 1週間後、電話で主治医と詳しく話すことになった。それまで母が長年通っていた近所の内科や熱中症で入院した病院、老人性うつを疑って私が通院を勧めたメンタルクリニックなどの記録を精査したところ、処方されていた薬の中に母の症状を悪化させるものがいくつか含まれていたという。「3カ月かけて、いったんお母さまの体からこれらの薬の影響を取り除きます」と医師。

 よかれと思って通っていた町のお医者さんの処方薬が母にとって逆効果だったことに、私は強いショックを受けた。

 また、母の右側脳の動脈が途中から細くなっており、血流が悪くなっていることも指摘された。元々の状態なのかもしれないが、先日の熱中症による強い脱水が血管に影響を与えた可能性もあるとのことだった。

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