(31)母の退院後の施設探し…費用は一体いくらかかるのか

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 認知症の母の退院後の施設を決めるため、私は地域包括支援センターから紹介された民間業者と電話でやりとりを始めた。施設選びには、希望する地域、予算、必要な条件を伝える必要があった。私は、できるだけ実家の近く、母の生まれ育った場所のそばで探してもらうことにした。その辺りなら、私が東京から帰省して面会する際にも都合がいいと考えた。

 条件としてまず挙げたのは、相部屋ではなく個室であること。できれば部屋の中にトイレがあることも希望した。また、通院の付き添いサービスがあるかどうかも重視した。入院中の病院から、母が他の人と接触することに強い不安を示していると聞いており、少しでもストレスを減らす環境を整えたほうがいいと思ったからだ。

 さらに病院からは、月に1度は認知症の専門医の診察を継続する必要があるとも伝えられていた。そのため、外部病院への通院に対応してくれる施設であることが前提条件になった。

 一方、医療体制についてはそれほど必要なかった。母はこの時、82歳という高齢ではあるが大きな持病はなく、病院併設型や看護師常駐といった条件までは求めなくてよいと判断した。

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