糖尿病
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だだちゃ豆シーズンになると血糖コントロールが悪くなるのは…
私は普段は国際医療福祉大学三田病院で患者さんを診ていますが、週1回、山形県鶴岡市の病院で診療を行っています。 山形県で診療を始めて、改めて気付いたことがあります。それは、その土地柄の特産物が血糖値やHbA1cの上下に関係して...
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座りっぱなしは「心臓病」「糖尿病」「がん」のリスクを高める
全都道府県で、緊急事態宣言が解除されました。再び宣言が発令される可能性もなきにしもあらずでしょうが、ひとまずは、だんだんと人流が活発化していくことが予想されます。今まで家の中で多くの時間を過ごしていた人も、旅行や買い物などを楽しめる...
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新型コロナ感染で「ウイルス糖尿病」を発症する可能性も
新型コロナに感染した人は糖尿病を発症する恐れがある。こんな研究論文が注目されているのをご存じだろうか。 米スタンフォード大学の微生物学者であるピーター・ジャクソン教授の研究で、5月18日付の学術誌「Cell Metaboli...
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継続して実行できる「短期的な目標」と「長期的な目標」を持つ
糖尿病は、長く付き合っていかなければならない病気です。 摂取カロリーの制限、規則正しい食事時間、減塩、定期的な運動など、患者さんに実施して欲しいことは山のようにありますが、厳し過ぎる課題は、患者さんが継続できません。 ...
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スマホで血糖値管理できる「リブレLink」インスリン治療中なら保険適用
糖尿病の血糖管理のひとつの方法に、簡易血糖測定器を用いて自分で血糖値を測定する「血糖自己測定(SMBG)」がある。普及しているのは、自分の指先に針を刺して少量の血液を測定器に付けたチップ(測定電極)に染み込ませて血糖値を測る方法だ。...
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糖尿病患者がコロナにかかったら…薬の飲み方で気をつけること
新型コロナウイルスの新規感染者の数がかなり落ち着いてきました。ただ、ブレークスルー感染や変異株の流行を考えると、安心するのはまだ早いでしょう。今回は、また感染拡大が起こり、自宅療養の可能性が生じたとき、糖尿病患者さんが薬の飲み方で注...
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小太り中年がコロナを機にスポーツジム通いが習慣化した理由
在宅勤務が中心となり活動量が激減した人もいれば、運動を習慣化できた人もいます。食品メーカーに勤務する東京都内在住のY太さん(50)も、その一人。 小中高と野球をしていましたが、大学では野球はやめ、テニスやスキーを時々するイベ...
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子供に頼れないから…老親が健康維持のためにやっていること
「ウチの両親、私よりも健康で長生きする気がします」 40代後半のAさんから、彼女のご両親のお話を聞きました。大阪で2人で暮らすご両親は、76歳(父)と73歳(母)。父親をT雄さん、母親をK子さんと呼びましょう。 T雄さ...
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血圧は「ちょっとだけ高い」でも腎臓病のリスクが高くなる
腎機能低下による人工透析のうち、4割超が糖尿病の合併症である糖尿病性腎症が原因といわれています。 糖尿病の人は日頃から、腎機能が低下しないように努める必要があります。 そのためには、血糖コントロールを良好に保つととも...
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早期の腎臓病をチェックするには「eGFR」と「尿アルブミン」
糖尿病の合併症のひとつに、腎臓病(糖尿病性腎症)があります。体の余分な水分や老廃物を尿として体の外に排泄する機能が弱まり、進行すると人工透析となります。全透析患者のうち4割超が糖尿病性腎症が原因といわれており、また人工透析患者の余命...
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ミッキー吉野さん 糖尿病が悪化し狭心症、脳梗塞と…医師の“脅し”に助けられた
「14年後に糖尿病がひどくなるぞ」 32歳のときに人間ドックでそう言われたことが、まさか的中するとは思っていませんでした。 46歳だった1997年、持病の糖尿病の悪化から、いわゆる「狭心症」の症状が表れたのです。心臓が...
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1日10分歩く時間を増やすだけで死亡リスクは28%軽減する
糖尿病をはじめ、生活習慣病予防に運動がいいことはよく分かっているが、仕事や家事、育児で忙しくて運動をする時間がない……。自分自身に置き換えても、その気持ち、理解できます。運動する時間があれば、寝たり休んだり、家族とのだんらんや趣味の...
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1週間具だくさんアレンジスープで飽きずにおいしく認知症対策
さまざまな食材を取ろうと意識することは、結果的に栄養バランスの良い食事を実現させます。それが、認知機能の維持に役立ち、脳の萎縮を抑制します。国立長寿医療研究センターが行った老化に関する長期横断疫学研究で、それが示されています。 ...
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食物繊維の摂取が多いほど死亡リスクは低下 日本人9万人以上を調査
食物繊維は、便秘改善や腸内環境を良くするほか、血糖値上昇抑制、体内の塩分排出促進、血液中のコレステロール濃度の低下など、さまざまな効果が知られています。 日本人を対象にした「JPHC研究」では、食物繊維の摂取量と死亡リスクと...
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食事制限にトライしてもうまくいかない人の4つの共通点
糖尿病の食事制限を何度も失敗している人には、いくつかの共通点があります。 【『何の不調もないから治療の必要がない』と考えている】 糖尿病の大いなる誤解が、これ。糖尿病の治療を途中でドロップアウトしてしまった人の、受診中...
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苦労しないで痩せられる? GLP-1ダイエットは是か否か
「痩せる薬」として知られるのが、2型糖尿病の治療薬のひとつ「GLP-1受容体作動薬」です。 「GLP」「ダイエット」とインターネットの検索ワードに打ち込むと、GLP-1受容体作動薬を使ったダイエットメニューを掲げるクリニックがい...
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糖尿病の人はダイエットすれば薬を減らせる 専門誌に論文掲載
糖尿病は生活習慣病の代表です。全身の血管に影響を与えるので、動脈硬化も進行して、高血圧にもなりやすいという特徴があります。そのため、糖尿病の患者さんは血糖を下げる薬ばかりでなく、血圧を下げる薬も一緒に飲むことが多いのです。 ...
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血糖コントロールが悪い糖尿病患者は歯周病発症率が2.6倍高い
今回は糖尿病と歯周病との関連について、改めてお話ししたいと思います。 2型糖尿病では、血糖コントロールが良くないと歯周病が悪化することがはっきりと分かっています。1990年、米国の大規模な疫学調査の結果が発表されました。それ...
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新型コロナに感染した透析患者に有効な治療がわかってきた
新型コロナウイルス感染症は、基礎疾患があると死亡リスクが上がることが知られている。中でも、腎機能が衰えて血液透析を受けている患者では極めて死亡率が高い。そんな透析患者においても、抗ウイルス薬「レムデシビル」が救いの一手になるかもしれ...
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受診中断理由で多い「忙しい」「病院が遠い」「経済的負担」
私が診ている大学病院では、比較的重症な糖尿病患者さんや治療に熱心な患者さんが中心ということもあり、受診を中断せず、病院に通い続けてくれている方がほとんどです。ただ、糖尿病患者さん全体で見ると、途中でドロップアウトしてしまい、症状が進...
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血糖が徐々にたまって深刻な病気を引き起こす「血糖負債」 HbA1cの値にご注意を!
「コロナ禍で糖尿病のリスクが高まっている」と、8割の医師が警告を発していることを報告した日本生活習慣病予防協会の調査結果は、血糖値が気になる中高年世代には衝撃だった。しかも、糖尿病にはなっていなくても高血糖の状態が長く続けば「血糖負債...
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予備軍の中でも脳卒中・心筋梗塞のリスクがより高い人は?
血糖値が正常より少し高いが、糖尿病と診断される値よりは低い糖尿病予備群は、そうでない人と比べて、心筋梗塞、脳卒中のリスクが高くなる。米国の疫学調査では、リスクがほぼ2倍高いとの結果が出ています。 その理由として、血糖値を下げ...
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糖尿病予備群も危ない 心筋梗塞や脳卒中のリスクが2倍以上
糖尿病予備群とは、「血糖値が正常より少し高いが、糖尿病と診断される値よりは低い状態」を指します。これを、「まだ糖尿病じゃない。このままでいいんだ」と捉える人が多いのですが、糖尿病予備群は「予備群と言われてしまった。これはなんとかしな...
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アミノ酸の取り過ぎが糖尿病の原因に ホルモン専門誌が指摘
疲労回復のために栄養ドリンクを飲む、という方はかなり多いと思います。栄養ドリンクにもいろいろな種類があり、その成分はさまざまですが、入っていることの多い成分の一つが「L―アルギニン」です。 L―アルギニンは体に必要なアミノ酸...
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女性は更年期以降に血糖値とコレステロール値が高くなる
女性で血糖値、血圧、コレステロールの数値がこれまで良好に保たれていた人も、45~55歳の更年期以降は数値が高くなりやすいので注意が必要です。 女性が、ある時期まで生活習慣病の発症が少ないのは、女性ホルモンの働きによるところも...
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医師の「とりあえず様子を見ましょう」に納得してはいけない
血圧は、どれくらいまで下げるべきか? 前回取り上げたテーマです。 2019年に5年ぶりに改定された高血圧治療ガイドラインでは、高血圧の診断基準はこれまでと変わらない140/90㎜Hg(診察室血圧)。今まで「正常高値血圧」とみ...
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正常値で心臓病がない人も薬で血圧を下げると健康メリットあり
心筋梗塞や脳卒中など心血管疾患を患ったことがある人や、糖尿病、高血圧、脂質異常症といった心血管疾患の発症リスクが高い人は、「血圧管理」を厳格に行わなければなりません。では、血圧はどれくらいまで下げるべきか? これに関しては近年、さま...
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糖尿病の薬が心不全にも効くのか? 世界的医学誌で報告
心不全とは、老化や不整脈、心筋梗塞などさまざまな理由で、心臓の働きが高度に低下した状態のことです。心不全の治療に特効薬はありませんが、最近、糖尿病に使用する薬の一部が心不全にも効果があるとして注目されています。それはSGLT2阻害剤...
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腎機能が急激に低下している人ほど認知症になりやすい
スウェーデンにある世界トップクラスの医科大学「カロリンスカ研究所」の研究者らによって、慢性腎臓病が認知症リスクを上昇させることが発表されました。 これは、2006~11年に腎機能を調べるクレアチニン検査を医療機関で受けた約3...
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多くの病気に関わる「肥満」のリスクは人種によって異なる
肥満は糖尿病など多くの病気の危険性を高める世界的な大問題ですが、実はその基準値は国によっても違っています。 肥満かどうかは、通常BMIという数値で判断しています。BMIとは体重(キログラム)を、身長(メートル)で2回割り算し...