著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

アルコールのカロリーは糖質より「度数」の方が糖尿病には影響が大きい

公開日: 更新日:

 年末年始は、飲酒量が増える季節です。コロナの影響で忘年会や新年会が例年より減ったとはいえ、飲む機会は平時よりはあるのではないでしょうか? 糖尿病の人がアルコールを飲む時の注意点や心掛けについて、今回は取り上げたいと思います。

【低血糖に気を付ける】

 アルコールで低血糖を引き起こすことがあります。空腹時にお酒を飲むと、低血糖になりやすい。特に、インスリン注射をしている人や、経口血糖降下剤を服用している人は、低血糖が起こる危険が高まります。

「忘年会や新年会でごちそうを食べるから」と空腹で臨むのはNG。空腹であれば何かをお腹に入れてから。会の最中も、適度に食べ、適度に飲むようにしてください。またアルコール後に低血糖傾向になり、ラーメンなどの炭水化物が食べたくなることもあるので要注意です。

【メトホルミンを服用の人は乳酸アシドーシスに注意】

 2型糖尿病の治療でよく使われる薬がメトホルミンです。ビグアナイド薬という種類に含まれ、インスリンの効果を良くして、血糖値を下げる効果があります。がんの発症リスクを低減したり、インスリン分泌を刺激する消化管ホルモンGLP-1の分泌を促進し体重減少に役立つ機序の可能性も報告されており、重宝されています。

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