糖尿病
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標準体重でも、痩せていてもコレステロールが高い人がいる
肥満が、糖尿病、高血圧、脂質異常症など心筋梗塞や脳卒中につながる生活習慣病のリスクを高めるのは、よく知られている通りです。 一方で、基礎代謝が落ちて太りやすくなる40~50代で標準体重を維持している人には、健康的なイメージを...
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減量手術を受ければ食事制限と運動なしでも痩せられる?
実施している医療機関は限られていますが、肥満の治療として、「減量手術」があります。胃を小さくし、食事摂取量の制限をするもので、美容形成外科で行われる皮下脂肪吸引・切除とは異なります。 減量手術の目的は、肥満が招く脳卒中や心筋...
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夫が高血圧、糖尿病、脂質異常症なら妻も発症しやすい
夫婦で生活習慣の改善に取り組むことは、長続きしやすい点も含めて、とてもおすすめです。 共に50代前半のAさんご夫婦は、お酒が大好き。お子さんがいないこともあり、夜は晩酌が欠かせません。 運動を日常的に行い、食事内容に...
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検診受診率が前年同時期比30%減で重大病見逃しのリスク増
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、健康診断の受診率が前年の同じ時期と比べて30%余り減少しているそうです。日本総合健診医学会と全国労働衛生団体連合会が全国180の健診センターや病院に調査を行い、分かりました。 特に、4月、...
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食事や運動に加え「睡眠」も大事 寝不足は血糖値上昇の原因に
糖尿病対策というと、食事と運動が重要視されがちですが、睡眠も重要です。これは、国内外のさまざまな研究で証明されています。 睡眠不足が続くと、空腹時血糖値が上昇し、インスリンの分泌能力が低下して糖尿病のリスクが上昇します。マウ...
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胃薬で糖尿病になるリスクが増加 消化器専門誌が論文掲載
糖尿病は生活習慣病の代表で、世界的に患者数が増加している現代の病気です。血糖が上昇して尿に糖が出るばかりでなく、全身の血管が障害されて、腎臓病や心筋梗塞など、全身の重い病気の原因となるのです。 多くの糖尿病は生まれつきの体質...
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「健康で長生き」には必須のタンパク質 理想的な取り方は
「年を取っても肉をたくさん食べられる人は健康で長生きする」といった話を聞いたことはありませんか? 肉を食べられるほど元気だから健康で長生きできるのか、肉が「健康で長生き」に作用しているのか、どちらが先かは難しいところですが、高...
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「健康のために」取り始めたら逆に体を害してしまった…
患者さんから「○○○が糖尿病にいいそうですね」と言われることが、時々あります。 たとえば、緑茶です。生活習慣とがんなどがどう関連しているかを調べるために行われた大規模コホート研究で、緑茶を1日6杯以上飲む人では、週1杯以下と...
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糖尿病が理由の眼科の要再検査ではどんな検査をするのか?
【Q】職場の検診で高血糖が指摘され、糖尿病の眼科検査を指導されました。不安なのですが、眼科検査は本当に必要ですか?どんな検査をするのですか? 【A】職場検診や人間ドッグで血糖が高いことを指摘され、眼科受診を勧められて来院される患...
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主治医から眼科受診を指示されなければ受けなくてもいい?
糖尿病の合併症に、糖尿病性網膜症があります。糖尿病性網膜症は、高血糖が続くことで網膜の血管が傷つき、視力の低下や障害が表れる病気で、日本では中途失明の原因の第2位になっています(日本眼科学会雑誌2014年)。 2015年、製...
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座ったままの時間を減らすだけで血糖値と中性脂肪が低下
東京都のシェアサイクルを利用して、2年前から自転車通勤をしているAさん(52歳)。シェアサイクルとは、スマホを使って複数のサイクルポート(駐輪場)で自転車を好きな時間借りられ、どのサイクルポートで返却してもOKなサービスです。Aさん...
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起床時の頭痛とだるさ、日中の眠気は「小顔」に原因あり
起床時の頭痛が長年の悩みだった50代半ばの女性。「一度病院で調べてみたら」と知人に勧められ、頭痛外来を掲げている病院を受診しました。 日本人は3人に1人が慢性頭痛持ち、といわれています。慢性頭痛で最も多いのは緊張型頭痛で、そ...
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7時間睡眠になったら糖質や甘いものが欲しくなくなった
千葉県在住の40代男性は、都内の職場まで片道1時間半かけて通勤していました。3月末以降在宅勤務が主になり、大きく変わったのは睡眠時間です。平日は4~5時間しか眠れなかったのが、今では最低でも7時間の睡眠時間を確保できるようになり、慢...
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「冬前にはHbA1cを8%未満へ」私が今、患者にそう言う理由
健診前に食生活を改めて空腹時血糖値は基準値以内に収められたとしても、付け焼き刃の食事法では改善できないのがHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)です。 過去1~2カ月間の血糖コントロールを示すので、継続的に食生活を改めなければ、この...
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糖尿病の人が今すぐ行うべき認知症の発症回避対策
アルツハイマー型認知症は最も多い認知症ですが、糖尿病の人はインスリン抵抗性(インスリンが正常に働かなくなる)によって、アルツハイマー型認知症の原因物質であるアミロイドβが脳内に蓄積しやすくなることが研究で明らかになっています。 ...
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旅行もできず外食もできず…たまるストレスどう解消する?
「Go To キャンペーン」が先週22日から始まりました。しかしコロナの感染拡大を心配して、「旅行はしばらくできない」とあきらめモードの方が少なくないように思います。東京都在住者においては、キャンペーンの対象から外れていることもあり、...
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「ワースト10に入る悪さ」と言われ…粕谷哲さん語る1型糖尿病
それは僕がITコンサルタントとして働いていた2012年の春でした。突然、異常な喉の渇きが始まり、2週間ぐらいで体重が7キロ激減しました。身長182センチの僕が55キロまで落ちてしまったのです。多飲により、深夜1時間おきにトイレに起き...
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白米より玄米というが…糖尿病を予防する食事の決め手は?
糖尿病(2型糖尿病)は国民病といってもいい、生活習慣病の代表です。新薬が開発されるなど、その治療も進歩していますが、予防できればそれに越したことはありません。糖尿病の予防のためには、定期的な運動の習慣と健康的な食事が2本柱であること...
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持病があってハッピー!定期検査で病気知らず健康で長生き
糖尿病歴20年になる67歳の男性Aさんは、現在1カ月に1度、自宅近くにあるクリニックを受診しています。定年退職前は勤務先に近いクリニックを、1カ月から1カ月半に1度は必ず受診していました。 多忙な現役時代、定期的な受診を可能...
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神経障害で熱中症に…汗をかきにくく対応調節ができない
糖尿病の合併症の中で最初に表れ、そして最も多いのが、神経障害です。 私たちの体には、物を触って熱さや痛みなどを感じる感覚神経、食べ物の消化や血圧の調整、排尿・排泄や発汗など体の機能に関わる自律神経、手足を動かす運動神経があり...
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【50代女性】近い将来、沖縄は生活習慣病の人で溢れかえる
50代女性の不健康偏差値、総合1位は沖縄県で、2位以下を大きく引き離している。BMI(不健康偏差値88.3)、中性脂肪(同81.4)、γ‐GTP(同76.4)、尿蛋白(同75.9)など、いずれも際立っている。受診者たちは、この先10...
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第2波に備えて生活習慣病患者が今すぐやっておくべきこと
東京都では、規制緩和以降、新規感染者が増えています。6月の1日平均感染者は33・2人で、規制緩和の条件である1日20人を上回っています。7月に入り100人を超えた日も連日出ています。心配なのは、感染第2波がいつやって来るのか、です。...
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糖尿病患者と高齢者に多い 痛みのない心筋梗塞には要注意!
心筋梗塞は、心臓を栄養する冠動脈という血管が、何らかの原因で詰まってしまうことにより起こります。 普通は胸が締め付けられるような痛みが起こるので、誰でもこれは重い病気だと感じます。 しかし、中には症状がとても軽かった...
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食後高血糖の恐ろしさ…検診の血糖値は正常でも油断禁物
糖尿病をチェックする血糖値は、一般的な検診で見るのは「空腹時血糖値」。しかし、食後の血糖値もチェックしなければ、正しい糖尿病対策ができているとは言えない。横浜市立大学大学院医学研究科分子内分泌・糖尿病内科学教授の寺内康夫医師に聞いた...
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糖尿病がある人は将来、心臓トラブルが生じるリスクが高い
「もっと早くに調べておけばよかった」 医療の現場では、この言葉をよく聞きます。 「もっと早くに調べて病気を発見していれば治療の選択肢がもっとあったのに」「治る可能性があったのに」「こんなに苦しい思いをすることがなかったの...
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心不全を起こすリスクが高い50~60代で心臓の超音波を
「坂道を上ると息が切れて苦しい」 60歳を過ぎたあたりから、こう話していた現在70代前半の女性。ご本人は、息切れの理由を「運動が嫌いで体をあまり動かさないから」「太っているから」と考えており、子供たちがいくら「病院で検査しても...
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髙嶋弘之さんが語る糖尿病との26年 きっかけは胆のう結石
「糖尿病」とわかったのは1994年、60歳になる年です。なんでわかったのかというと、「胆のう結石」をやったからなんです。 僕は夏山に登るのが趣味で、年に1回、槍ケ岳や奥穂高岳、白馬岳なんかに登っていて、そのときは五色ケ原へ行っ...
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肥満はコロナ重症化の危険因子 フランスの研究者が発表
肥満の人は、糖尿病や高血圧などの人と同様に、今後どうやって「ウィズコロナ」の世界を生きていくか、考えた方がいいかもしれません。フランス・リヨンの医療施設(Hospices Civils de Lyon)のCyrielle Causs...
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朝と夜の栄養バランスが重要 糖尿病の人は夕食は控えめに
朝食をとらない生活習慣は健康に悪い印象があります。実際、朝食を毎日食べる人と比べて、朝食を食べない人では死亡リスクが高まるという研究も報告されています。 ただ、たとえ朝食をとっていたとしても、朝夕の栄養バランスが悪いと健康的...
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高齢者の心不全対策…SGLT2阻害薬が救世主になるか
今は、糖尿病を発症しても、適切なタイミングで適切な治療・検査を受けていれば、50歳、60歳で亡くなることはほぼありません。効き目のいい糖尿病の薬がたくさん出ているため、長生きする糖尿病患者さんが珍しくなくなりました。 そこで...