新型コロナ感染で「ウイルス糖尿病」を発症する可能性も

公開日: 更新日:

 新型コロナに感染した人は糖尿病を発症する恐れがある。こんな研究論文が注目されているのをご存じだろうか。

 米スタンフォード大学の微生物学者であるピーター・ジャクソン教授の研究で、5月18日付の学術誌「Cell Metabolism」に掲載された。

 新型コロナウイルスがインスリンを産生する膵臓の細胞に感染し、破壊する可能性があるという。

 インスリンは血液中を流れるブドウ糖が肝臓や脂肪細胞などに取り込まれるよう促し、炭水化物、タンパク質、脂肪の代謝を調整する働きを持つ。その製造元の膵臓が破壊されるということは、血液中にブドウ糖があふれて糖尿病になるということだ。

 新型コロナに感染して重症化しやすいタイプとして、がん、慢性腎臓病、肥満、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などのほか、2型糖尿病の人が挙げられている。

 ならばその逆に“新型コロナに感染すると糖尿病を発症するのではないか”との推測が、感染が流行した当初からささやかれていた。ジャクソン教授は昨年、10万人が予期せぬ形で糖尿病を発症したのではないか、と推測しているという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃