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坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

「運動習慣」がある人は感染症にかかっても重症化しにくい

公開日: 更新日:

 コロナの感染者数が激減し、旅行や友人たちとの会食もしやすくなりました。しかもおいしい食材が出てくる秋冬。「コロナ太りが解消できていないのに、また太った」という話を最近よく耳にします。今年は、昨年できなかった忘年会、新年会を計画している人もいることでしょう。一層体重を増やさないように、「食べたら動く」「今日食べ過ぎたら、明日あさっては控える」といった意識を持っていただきたいと思います。

 観察研究ではありますが、こんな興味深い調査結果が報告されています。運動を習慣的に行っている人は、感染症に感染しても、重症化しにくいというものです。米国最大規模の病院兼保険機関であるカイザーパーマネンテが、2020年1月1日から10月21日にコロナに感染したと診断された4万8440人の成人を対象に調査を行いました。

 対象者は18年3月から20年3月に2回以上、運動頻度や運動強度ごとの平均時間などを電子健康記録に記録するカイザーパーマネンテの運動調査を受けていました。

 それによると、運動不足の群は活動群に比べて、コロナ感染による入院率は2倍以上、ICU収容率は1.73倍、死亡率は2.49倍上昇していました。

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