糖尿病
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糖尿病の薬を使っていると飲酒検査が陽性になる?
仕事で車を運転する人に対するアルコール検知器による検査が、2023年12月から義務化されました。ある要件を満たしたドライバーは、定期的に検知器によるアルコールチェックを受けることになったのです。 飲酒運転を撲滅するためには必...
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新インスリン治療「BPT療法」は何がすごい? 経口薬への切り替えも可能に
インスリン療法というといまだに糖尿病末期の治療法と思い込んでいる人がいるが、間違いだ。ひと昔前は糖尿病が進行してからインスリン注射を打ち始めていたため、結果的に「インスリン療法を始めてしばらくして目が見えなくなった」「透析になった」...
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糖尿病の人はカルシウムのサプリメントは危険?食事から摂取したい
サプリメントを健康のために使用している方は多いと思います。サプリメントは薬とは違って、食べ物などにもある「栄養素を補充する」という意味合いですから、その効果は薬ほどではなくても、それで体に悪影響があるようなことはない、そう考えるのが...
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低血糖リスクのある人は知っておきたい「バクスミー」の効果と限界
「低血糖」は糖尿病を薬でコントロールしている人に高い頻度で現れる緊急的な状況を指す。血糖値がおよそ70㎎/デシリットルを下回ると、大量の汗をかき、顔面が蒼白になり、手足が震える。50㎎/デシリットル程度まで低下すると、頭痛や目のかすみ...
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「血管再生治療」で糖尿病による足の切断は避けられるのか?
動脈硬化による虚血性疾患の治療は、ステントやカテーテルを用いた血行再建術やバイパス術が行われていますが、治療対象は大血管のみで、足首より先にある微小血管に対する治療法は確立されていません。そのため、既存の治療に抵抗性な糖尿病性足潰瘍...
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糖尿病で足の切断に至ってしまうケースはどれくらいあるのか
糖尿病性足病変の患者さんが日頃のフットケアを怠って、抗生物質が効かないほど感染が広がってしまったり、暴飲暴食や喫煙を続けて動脈硬化が進行すると、虚血が進行してカテーテル挿入による血行再建術が難しくなります。そうした既存の治療法でコン...
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イヤホン難聴でインスリン注射に、耳の治療で血糖値が急上昇…糖尿病とその予備軍は要注意
街中でイヤホン姿の人を見ることが多くなった。「ストレス解消で好きな音楽を聴くため」「動画やテレビの配信を見るため」「スマホでの会話のため」など理由はさまざま。問題は、そのせいで「難聴」になる人が増えていて、その治療のために糖尿病が悪...
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糖尿病患者はどんな靴を履くのがいいのでしょうか?
「糖尿病性足病変」の患者さんは、神経障害や血流障害、免疫力の低下から足が壊疽(えそ)しやすい状態にあるので、とにかく「フットケア」が大事だと前回お話ししました。2000年に欧州糖尿病学会の公式ジャーナルで発表された論文には、チーム医療...
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糖尿病の人は「帯状疱疹」を発症しやすい…50歳以上は要注意
糖尿病の人がなりやすい皮膚病といえば水虫が有名だが、このところ患者数の増加が目立つ「帯状疱疹」もそのひとつだ。糖尿病専門医で「しんクリニック」(東京・蒲田)院長の辛浩基氏に聞いた。 ◇ ◇ ◇ 「帯状疱疹は、顔や体...
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糖尿病のフットケアは何から始めればいいのでしょうか?
「糖尿病性足病変」の患者さんが足の切断を避けるには、早期に足病変を発見し、適切なフットケアを行う必要があると前回お話ししました。その際、血糖コントロールはもちろん、病院で足病変による足の切断リスクを確認してもらい、切断を防ぐには日頃か...
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痩せ薬「GLP-1受容体作動薬」はどう使うべきか…適応外使用が問題に
年末年始の食べ過ぎで増えた体重が元に戻らない。しかも寒くて運動する気が起こらない。そうなると気になるのは「楽に痩せられる」といわれるあの薬──。 それは「GLP-1受容体作動薬」だ。日本糖尿病学会専門医で三重・松本クリニック...
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複数の米医療関連メディアが選んだ2023年の医療ブレイクスルーは「痩せる薬」…肥満との戦いに新時代到来
アメリカの複数の医療関連メディアが選んだ、2023年の最大のブレイクスルーは、「痩せる薬」でした。国民の7割が太り過ぎ、4割が肥満症に悩むアメリカ人にとって、新たな時代が到来したと注目の的になっています。 このコラム(htt...
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おせち料理は糖質たっぷり…「お正月糖尿病」を避けるにはどうしたらいい?
老舗の練り物食品メーカーの「紀文」が2010年から毎年実施している「紀文・お正月全国調査」(全国の20~60代既婚女性7015人が対象)によると、2022年の正月では全体の71.5%がおせち料理を食べたという。 おせち料理の...
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糖尿病治療で血糖値が大幅に下がると「遠視」になるのか?
糖尿病患者には一時的な視力変化がみられることが知られている。血糖が上昇しているときは近視となり、血糖が下がると遠視の状態になるという。 ある報告では糖尿病と診断されて5年が経過した50代男性が、教育入院で食事療法と運動療法を...
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「歯間清掃」の習慣で血糖値は安定する…乱れやすい年末年始は注意
忙しくなる年末年始は、血糖コントロールが不安定になりやすい。寒さや仕事のストレスに加え、飲食の機会が増えて運動不足になるからだ。しかし、血糖コントロールが乱れる原因はそれだけじゃない。忙しさから日々の口腔ケアがおろそかになることも大...
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慢性腎臓病の50歳男性「墓参りで死んだ両親に会ってきた。早くそっちに行きたい」
「ばい菌が入ったら最悪足を切らなきゃいけないって言われたんだよね」 形成外科病院に通院しながら、私たちのところで在宅医療を開始された50歳になる1人暮らしの患者さんがいました。 その方は糖尿病、壊死性腸炎、慢性腎臓病を...
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糖尿病は“治る”時代…いまこそ患者への偏見を是正すべきだ
医学が急速に進み、多くの病が克服されつつある。「病の帝王」と呼ばれる「がん」ですら、生還する人が増えている。にもかかわらず、病気に関する不正確な知識や情報に基づき負の烙印「スティグマ」を押すケースが後を絶たないのはどうしたことか。 ...
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糖尿病の新たな指標「Time in Range」ってなんだ?血糖変動を示す
「Time in Range」(TIR)という言葉をご存じか? 持続血糖測定器(CGM)の普及に伴って、血糖値を管理する新しい方法のこと。CGMで測定した血糖が目標域に入った時間の割合を計算した値で、糖尿病合併症の発症・進展や死亡率と...
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太るタイプの2型糖尿病は薬で“治る”時代へ… 専門医に聞いた
「一度発症すると治らない病気」。それが糖尿病の常識だった。しかし、いまはそれが変わりつつある。新たな薬や食事・運動療法への考え方、血糖測定器などの登場により、一部の糖尿病は健康な人と同じように病気による症状や検査異常が消失した寛解≒治...
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「膵臓がん検査」での早期発見は難しく、CTやMRIも気軽に使えない
膵がんに有効な早期発見法は、確立されていませんが、一般的に行われている検査を紹介します。 まず血液検査です。CA19-9、CEAなど、膵がん用の腫瘍マーカーが数種類あります。簡単かつ安く検査できるというメリットがありますが、...
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糖尿病治療用注射剤に続き…ノボ社が一部の超即効型インスリン製剤も限定出荷に
糖尿病治療薬分野で世界一のノボノルディスクファーマ㈱は、超即効型インスリンアナログ製剤「ノボラピッド(R)注フレックスタッチ(R)」などについて限定出荷することを発表した。ノボラピッド(R)注は、食直前に注射して食後血糖値の上昇を抑...
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生活苦で広がる患者の服薬の間引き、治療の中断…「モーニングサージ」に気をつけろ
生活苦が止まらない。厚労省発表の物価変動の影響を除いた9月の実質賃金は18カ月連続で前年を下回った。年金額も物価の上昇に合わせて来年は2年連続の増額の見通しだが、その一方で、保険料を支払う現役世代の減少や高齢化による「スライド制度」...
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糖尿病の人は死にたくなければ…膵臓がん検査を忘れてはいけない!
2型糖尿病の患者さんは膵臓がんが発生しやすく、膵臓がんになった人は1型糖尿病になりやすいことが知られています。2型糖尿病の薬の進歩は目覚ましく、糖尿病で亡くなる人は激減しておりますが、膵臓がんはとても予後が悪いがんの代表です。 ...
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寝る前に両足に違和感を感じたら…「糖尿病性神経障害」を疑う
糖尿病性神経障害は腎症、網膜症と並び糖尿病の3大合併症に数えられています。ところが、一般の人は具体的にどんな症状が糖尿病性神経障害によるものなのか、わかっておらず、関心が高くないのは残念なことです。糖尿病のある人の寿命は延伸しており...
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糖尿病体験記…教育入院後2週間でインスリンを中止し血糖値は正常に
「このままだと、あなた、命を落としますよ」──。私が真剣に糖尿病と向き合うキッカケは会社の健康診断での医師のこんな言葉でした。 2年前の健診で7.5%だったHbA1cが昨年は10.3%、今年は10.8%。私にもインスリン注射が...
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痔ろうがきっかけで糖尿病が発覚も…「減量手術で人生を取り戻した」
私が糖尿病だと知ったキッカケは痔ろうの手術です。タクシーの乗務員は一日中座りっぱなしで、痔ろう持ちが少なくありません。私もその一人でした。限界まで我慢したのですが、たまらず今から14年前に手術しました。ところが痔ろうの先輩と比べて治...
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CGM体験記「1型糖尿病でも合併症の不安が解消され豊かな人生が送れる」
糖尿病を発症したのは結婚したばかりの26歳の頃。突然、頭がボーッとして倒れ、救急車で病院に運ばれました。医師に「糖尿病です」と告げられたときは心底驚きました。174センチの私の当時の体重は50キロ台。太っていた時でも68キロで、ベス...
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糖尿病の人だけが発症する「糖尿病性認知症」とはどんな病気?
糖尿病患者さんにだけ発症する「糖尿病性認知症」をご存じでしょうか。これまで糖尿病が認知症の発症リスクになることは知られていましたが、約15年前に糖尿病だけが原因になる認知症があると明らかになりました。 症状は一般的なアルツハ...
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糖尿病患者の正しい振る舞いは「すべてisCGMが教えてくれる」
糖尿病治療の基本は血糖値の管理にあります。本来それは実測値で行われるべきですが、日常のさまざまなシーンに応じて変動する血糖値を把握するのは難しい。評価となるとなおさらです。そこで便宜上、血糖値の管理基準を直近1~2カ月の平均血糖値を...
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糖尿病の人が正しく歩くには柔軟なアキレス腱が必要になる
人は歩く時、かかとから着地すると同時に足の指先をそらせ、足の外側(小指側)の柔らかい部分から親指の付け根に重心を移動させ、足の指先を蹴って前に進みます。 糖尿病で神経障害が出ている人は足先から筋肉が萎縮し、筋肉量が低下してい...