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坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

1日10分歩く時間を増やすだけで死亡リスクは28%軽減する

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 糖尿病をはじめ、生活習慣病予防に運動がいいことはよく分かっているが、仕事や家事、育児で忙しくて運動をする時間がない……。自分自身に置き換えても、その気持ち、理解できます。運動する時間があれば、寝たり休んだり、家族とのだんらんや趣味の時間に使いたいですよね。

 米国心臓協会は、成人向け運動ガイドラインで、週にウオーキングなどの中強度の運動を150分以上、あるいはランニングや水泳などの高強度の運動を75分間行うことを推奨しています。

 しかし近年、日常的に使えるスマートフォンの健康アプリやウエアラブルデバイスが登場したことで、ウオーキングの歩数やさまざまな体の動きを測定できるようになり、さらに一歩踏み込んだ運動に関する研究結果が発表されています。

 参考になるのが、米ノースカロライナ大学の発表。2011年から15年にかけて、60歳以上、平均72歳の女性1万6732人にウエアラブルデバイスを身につけてもらい、週4~7日間の身体活動を追跡。

 そして短い時間での身体活動の内容を「中断の少ない10分以上のウオーキングなどの運動」「掃除や洗濯などの家事、階段の昇降、車まで歩くなどの日常での移動や運動」の2種類に分け、さらに19年まであらゆる原因による死亡について調査しました。

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