「恐竜は滅んでいない」小林快次氏

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 恐竜が誕生したのは、今から約2億3000万年前。以降、約1億6400万年にわたり全大陸を支配し続けたが、約6600万年前に突如として、恐竜は地球上から姿を消した。

 恐竜図鑑や教科書から、このように学んできた人がほとんどのはずだ。しかし、それは違っていた。

「恐竜は絶滅していません。実は今も、私たちのごく身近に恐竜の子孫がいるんですよ」と著者。

 恐竜といえばゴツゴツしたウロコの体を思い浮かべるが、1996年に中国の白亜紀の地層からある化石が発見され、その常識が覆ったのだ。

「羽を持った恐竜の化石が見つかったんですよ。その後、立て続けに同様の化石が発見され、『鳥類は恐竜類』という認識が研究者だけではなく、一般の間にも広がりました。さらに、2012年に中国の遼寧省で発見されたティラノサウルス類の化石からも、羽が確認されたりと、恐竜絶滅説を覆す紛れもない証拠が次々と出てきているんですね。このことから、鳥類は飛行に特化して小型化しながら進化した恐竜の種であることがわかりました。つまり、私たちが焼き鳥屋で食べている鳥や、公園にいるスズメやハトは恐竜の子孫なのです」

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