「結婚しない男たち」荒川和久氏

公開日: 更新日:

 商品戦略のターゲットは「独身女性・主婦・家族・若者・シニア」に設定されることが多く、独身男性は常に蚊帳の外。そこで立ち上がったのが「博報堂ソロ活動系男子(20~50代の独身一人暮らし男性・略してソロ男)研究プロジェクト」だ。

 のべ3000人の男性に調査。見えてきたのは、ソロ男の高い消費力と興味深い特性だったという。

「ソロ男は企業の広告やマーケティングが薦めるモノを絶対に買わないといいます。ところが具体的に聞いてみると、割引商品や限定商品をよく買っている。決まった銘柄があるといいながら新商品も買うし、長生きしたくないといいながらトクホのお茶を買う。つまり『自己矛盾行動』なのです。消費でも恋愛でも、自己矛盾がソロ男の特性だとわかりました」

 人の評価を気にしないと言いつつ、他人のSNSを逐一チェックする。リア充(実生活が充実)アピールを嫌う割に、どこかでリア充になりたいと思っているのだとか。

「男はこうあるべし、みたいな古い考え方を持っていて、それに縛られているんでしょうね。性格で言えば、こだわりが強くて頑固、へそまがりであまのじゃく、要するに面倒くさい(笑い)」

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    突然告げられた強制米留学、現地では毎日ドミニカ人全員に飯を奢り続け、球団の領収書を切った

  2. 2

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  3. 3

    全英V山下美夢有の「凱旋フィーバー」は望み薄…6年前の渋野日向子と決定的な違いとは?

  4. 4

    酷暑の大阪万博会場を歩いたら“地獄”だった! 午後の気温は40度近く、大屋根リングはガラガラ

  5. 5

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  1. 6

    長渕剛がイベント会社に破産申し立て…相次ぐ不運とトラブル相手の元女優アカウント削除で心配な近況

  2. 7

    東洋大姫路(兵庫)岡田監督「大学からは『3年で』と言われたけど、ナンボ何でも無理ですと」

  3. 8

    山下美夢有が「素人ゴルファー」の父親の教えでメジャータイトルを取れたワケ

  4. 9

    中村芝翫に別れたはずの愛人と元サヤ報道…夫が不倫真っ只中でも妻・三田寛子は家族写真投稿の複雑胸中

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希“ゴリ押し”ローテ復帰が生む火種…弾き出される投手は堪ったもんじゃない