「堕落のグルメ」友里征耶氏

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■「関東の味は濃いという関西人は、実は実態を知らないんです」

「グルメ本は星の数ほどあり、すべてが客の側から店や業界を書いた内容です。その点、本書はそれに加え、客に対して私が常々感じている疑問やおかしいと思うことを率直に明かしてあります。その意味でも非常にユニークではないでしょうか」

 なるほど。店を訪れる客を対象にした評論など読んだことがない。では、著者は客のどんな部分に疑問を感じているのか。
「私の両親は大阪の泉南にルーツがある関西出身の人間ですが、関西人の舌や店での行状を俎上(そじょう)にのせています。例えば、関西人はしばしば関東の味の濃さを指摘し、それが下品であるかのようにいい、関西の薄味は上品だと胸を張ります」

 その図式、確かによく耳にする話だ。
「でも、関西人は関東の例えば天ぷらの衣やソバのつけ汁の色の濃さから味も濃いと判断しているだけ。関西人でいろいろ食べ歩いている方は本当に少なく、実態を知らないんです。私にいわせていただくと、大阪の料理の味は間違いなく濃いし、京都の創作和食も濃さに驚くほどです」

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