「荒野の古本屋」森岡督行氏

公開日: 更新日:

■「古本との時間がゆったりと流れる空間づくりを守り続けたい」

 証券会社が立ち並ぶ東京・茅場町。この街の一角に、国内外の愛好家から支持される古本屋「森岡書店」がある。

「大学卒業後の1年間は、その日暮らしの生活を送っていたんです。好きでもないことを仕事にしたくなかったのと、大量生産大量消費の社会に身を投じることに抵抗があったためでしたが、目指す夢があったわけではありません。今にして思えば、ただ働きたくないだけのワガママでしたね(笑い)」

■人気シリーズ「就職しないで生きるには」の一冊

 本書は、1980年代に人気を博した「就職しないで生きるには」を、装いも新たに復活させたシリーズ本。現代におけるワーク&ライフスタイル読本で、森岡書店の店主である著者が起業した理由や、店舗運営の実際などがつづられている。

「子供の頃から本好きで、大学卒業後も読書に明け暮れていました。そんなとき、神保町を代表する老舗、一誠堂書店の求人広告を目にした。これは応募する運命だ! と、すぐに履歴書を送りました」

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン