上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」
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「心アミロイドーシス」の診断と治療は大きく進歩している
「心アミロイドーシス」という病気をご存じでしょうか。 アミロイドという異常なタンパク質が全身のさまざまな臓器に沈着し、それぞれ機能障害を起こす病気を「アミロイドーシス」といい、それが心臓に起こ…
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「急性心筋梗塞」で女性の死亡率が高い理由と対策
急性心筋梗塞の死亡率は男性よりも女性の方が高い──。そんな日本の研究報告があります。 東北大のチームが1985~2014年に宮城県内における心筋梗塞で入院した患者を性別や年代別に分析したとこ…
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健康リスクをアップさせる「肥満症」の治療について考える
前回、「甘い飲み物は心臓病のリスクをアップさせる」という海外の研究を紹介しました。研究者は「食べ物に比べて甘い飲み物は満腹感を得られないので、カロリーの過剰摂取につながる可能性がある」と指摘していま…
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「甘い飲み物」が心臓の健康にとって大敵なのはどうしてか
甘い飲み物は心臓病のリスクをアップさせる──。そんな研究結果が報告されています。 スウェーデンのルンド大学の研究チームが、約7万人のスウェーデンの男女を対象に、1997年から2009年にかけ…
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夜は照明を消して真っ暗な環境で眠ることが心臓を守る
夜に明るい光を浴びると心臓病リスクが大幅にアップする──。そんな研究結果が報告されています。 米国のハーバード大や豪州のフリンダース大などの研究チームが、英国の長期大規模健康調査「UKバイオ…
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「心臓周囲脂肪」は命に関わる心臓病リスクをアップさせる
肝臓の病気だけでなく、心臓病や脳血管疾患など、さまざまな病気につながる「脂肪肝」という病態を耳にしたことがある人は多いでしょう。肝臓に中性脂肪が過剰に蓄積された状態を指し、食べ過ぎ、運動不足、高血糖…
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認知症予防効果も…帯状疱疹ワクチンは3つのリスクを軽減させる
今年4月から「定期接種」になった帯状疱疹ワクチンが、心臓血管疾患のリスクを下げる可能性がある──。そんな研究報告があると前回お話ししました。 心臓血管疾患だけでなく、帯状疱疹ワクチンは「認知…
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帯状疱疹ワクチンが心臓病リスクを低下させるのはどうしてなのか
今年4月から、帯状疱疹を予防するためのワクチンが「定期接種」になりました。今年度内に65歳になる人が対象で、接種費用が公費で補助されます。また、最初の5年間は70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、…
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「排泄トラブル」は心臓の健康にとって大きなマイナスになる
「トイレ」=「排泄」は、心臓を含めたわれわれの健康に大きく関係しています。排便や排尿に不具合が生じると、食べたものの余剰分が腐敗した状態で体内に残ってしまうため、栄養素の吸収が不完全になったり、体内に…
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感覚器と心臓(7)インプラント治療はしっかり吟味したうえで納得してから受ける
口の中の環境は心臓と密接に関係していて、虫歯や歯周病、歯の欠損を放置していると、心臓トラブルを招きやすくなったり、健康寿命を縮めると前回お話ししました。 それを回避するためには日頃から口腔内…
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感覚器と心臓(6)歯と口の健康維持は心臓病の予防にとって重要
歯を含めた口腔内の環境は、味覚、触覚、温度覚といった感覚に直結していて、心臓の健康と大きく関係しています。たとえば、虫歯を放置していると、虫歯菌が血管内に入り込み、心臓の弁など血液の乱流が起こってい…
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感覚器と心臓(5)「難聴」がどれくらい進んだら補聴器の使用を検討するべきか
「難聴」=「聞こえにくさ」は、心臓にとってマイナスに働き、健康寿命を縮める要因になると前回お話ししました。会話が聞き取れないことは大きなストレスになりますし、コミュニケーションがとりづらくなって孤独や…
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感覚器と心臓(4)「老人性難聴」は心臓を害して寿命を縮める
高齢になると、音が聞こえにくくなる「難聴」を生じる人が多くなります。いわゆる「耳が遠い」と言われる状態で、「老人性難聴」とも呼ばれます。とりわけ高音域の聞こえが悪くなる特徴があり、会話の聞き取りに支…
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感覚器と心臓(3)「後発白内障」による視力低下は治療ですぐに改善できる
心臓病をはじめさまざまな病気のリスクを低下させ健康寿命を延ばすためには、「白内障」に対する適切な治療が大切です。白内障は、目の中の水晶体が加齢とともに濁っていく病気で、視力低下や失明につながる危険が…
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感覚器と心臓(2)「白内障」による視力低下は健康寿命を縮める
心臓を守り健康寿命を延ばすために、とりわけ高齢者は「目」や「耳」といった感覚器の機能低下を改善する取り組みが大切です。前回の緑内障に続いて、今回は高齢になると増える「白内障」についてお話しします。 …
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感覚器と心臓(1)「緑内障」をきちんと治療することが心臓を守る
年を重ねるにしたがって、誰しも身体機能や筋力が衰えます。かくいう私も、数年前に白内障の手術を受けていますし、聴力検査を受けると左耳の高音領域で聴力低下を指摘されるようになってきています。 心…
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心臓病による合併症では「脳血管疾患」に最も注意している
前回、心臓手術後の注意すべき合併症として急性腎障害を取り上げました。これ以外にも心臓手術における合併症はいくつもありますが、中でも一番気を付けているのは、脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患です。 …
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心臓の手術後はなぜ「急性腎障害」が発症しやすくなるのか
心臓手術では、さまざまな合併症に注意しなければなりません。そのうち、比較的頻度の高い術後の重篤な合併症が「急性腎障害」です。かつては急性腎不全と呼ばれていた疾患です。 数時間~数日の間に急激…
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「心不全」は感覚器の障害につながる…就労継続には理解が必要
心臓病を発症した場合、7割近い人が「働き続けるのが難しい」と感じている調査結果があることから、治療と仕事の両立を支援する環境整備が大切だと前回お話ししました。超高齢社会の日本では「心不全パンデミック…
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心臓病を発症しても仕事を続けたい…どのような整備が必要か
心臓病を発症しても、適切な治療を受けて日常生活に戻り、心機能に大きな問題がないことから復職している患者さんはたくさんいらっしゃいます。 しかし一方で、心臓病があることで「働き続けるのが難しい…
