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天野篤順天堂大学医学部心臓血管外科教授

1955年、埼玉県蓮田市生まれ。日本大学医学部卒業後、亀田総合病院(千葉県鴨川市)や新東京病院(千葉県松戸市)などで数多くの手術症例を重ね、02年に現職に就任。これまでに執刀した手術は6500例を超え、98%以上の成功率を収めている。12年2月、東京大学と順天堂大の合同チームで天皇陛下の冠動脈バイパス手術を執刀した。近著に「天職」(プレジデント社)、「100年を生きる 心臓との付き合い方」(講談社ビーシー)、「若さは心臓から築く 新型コロナ時代の100年人生の迎え方」(講談社ビーシー)がある。

帯状疱疹ワクチンが心臓病リスクを低下させるのはどうしてなのか

公開日: 更新日:

 今年4月から、帯状疱疹を予防するためのワクチンが「定期接種」になりました。今年度内に65歳になる人が対象で、接種費用が公費で補助されます。また、最初の5年間は70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳になる人、今年限りで101歳以上の人もすべて定期接種の対象です。

 帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルスである「水痘・帯状疱疹ウイルス」によって引き起こされる病気です。子供の頃に水ぼうそうにかかった経験がある人は多いと思いますが、治ってもウイルスは背骨近くの神経節に潜伏していて、過労、ストレスがんなどの病気などで免疫力が低下すると、再び活性化して帯状疱疹として発症します。

 チクチク、ピリピリ、ヒリヒリした痛みが出た後、水ぶくれを伴う赤い発疹ができると、焼けるようなとも、刺すようなともいわれる激しい痛みが現れます。さらに、治療が遅れたり、重症化すると神経が損傷され、帯状疱疹が治癒した後も数年にわたって痛みが続く「帯状疱疹後神経痛」に見舞われるケースもあります。通常ならなんでもない軽い刺激でも強い痛みを感じたり、一生にわたって痛みが続くケースもある厄介な後遺症です。

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