老親・家族 在宅での看取り方
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在宅医療を進めるうえで大切にしたい「家族と共に支える覚悟」
患者さん本人の希望を尊重し、その人らしい生活を続けていただきたい──。これは、在宅医療に携わるうえで、私たちが常に大切にしている思いです。 もっとも、その「希望」は、患者さんやご家族の療養に…
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認知機能低下がある98歳男性「日々を楽しんで過ごしたい」
数年前に新型コロナウイルスに感染し、入院を経験した98歳の男性患者さんがいました。退院後、認知機能が低下し、筋力も衰え、日常生活を自立して送ることが難しい「フレイル」の状態となりました。 こ…
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肝硬変と肝細胞がんで予後数カ月…残された時間は家族と自宅で
肝硬変末期の70代の男性患者さんがいました。肝細胞がんも併発しており、私たちが在宅医療として関わり始めた時点で、既に予後は数カ月と判断されていました。残された時間を家族とともに自宅で過ごしたい──。…
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おしっこがしたいのに出ない!
「おしっこがしたいのに出なくて、膀胱のあたりが痛いから、電話してほしいと言うんです。本人がそこまで言うのだから、本当に痛いんだと思います」 同居して介護をしている娘さんから、こんな緊急のSOS…
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「最期の時を自宅で」との願いに込められたさまざまな物語
私たちはこれまで、数多くの看取りの場面に立ち会ってきました。在宅医療を選ばれた患者さんやご家族の中には、最初から覚悟を決め、最期の時は無理をせず自然な形で迎えたいと考えている方も少なくありません。 …
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在宅医療の現場でも…患者からスタッフへの深刻なカスハラ問題
最近、「カスハラ(カスタマーハラスメント)対策」と書かれたポスターを、駅や飲食店などで目にする機会が増えていますが、医療現場も例外ではありません。 2025年6月には法改正が行われ、企業など…
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在宅医療を始めた高齢者に多い悩み「便秘」…4つの原因
日常生活を送るうえで、口から食事を取ることが大切であるのと同様に、排便もまた非常に重要です。 在宅医療を始めた患者さんの中には、便秘に悩む方が少なくありません。特に高齢になるほどその傾向は強…
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90代の母親が60代の息子を介護…「老々介護」の現実
少子高齢化が進む我が国では、高齢者介護のあり方もその影響を大きく受け、さまざまな介護のスタイルが生まれています。その中でも、ひときわ象徴的なのが「老々介護」です。 これまで老々介護といえば、…
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自宅での療養がなかなか広がらない理由…自宅で最期を迎える患者は13.9%
患者さんがどこで最期を迎えるかについては、国際比較のデータがあります。それを見ると、スウェーデンでは病院が42%、自宅が20%。オランダでは病院が35.3%、自宅が31%。フランスでは病院が58.1…
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たとえ不安定であっても本人や家族の望み通りの過ごし方を
お腹の中で小腸を囲むように位置している大腸。その大腸のうち、左わき腹あたりからまっすぐ下へ下り、最後にS字を描きながら肛門へと続く部分を「S状結腸」と呼びます。 そのS状結腸の末期がんの男性…
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「大丈夫、あなたが大好き。大事だよ」…病状が進行する夫から妻への言葉
日頃から患者さんのご自宅に上がり込み、ご家族との会話をそばで伺う機会が多い在宅医療の現場では、自分の素直な思いを言葉で伝えることの難しさを痛感させられます。 同じ言葉でも、そこに込められた思…
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近づく“その時”に焦らず冷静に向き合う…看取る家族ができること
「昨日から内服ができず、オプソも口に含んでも飲み込めない状態です。肩呼吸が始まっているので、アセリオの検討もお願いできたらと思います。浮腫もたまっていて、急に落ちる可能性もあると思いまして」 …
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物盗られ妄想の80歳女性「防犯カメラごと盗られたの」
在宅医療を始めたいという相談をされて来られる方には、認知症を抱える患者さんが少なくありません。認知症の症状は進行の度合いだけでなく、患者さんの個性によっても現れ方がさまざまです。 その中でも…
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在宅医療でよくある質問に答えます…誰に相談すればいい?
在宅医療を提供する私たちが一貫して大切にしているのは、どのような状況の患者さんでも、柔軟に診察するという姿勢です。 たとえば、ご家族との関係が途絶え、独居されている方、他の病院や施設での受け…
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どこも悪くないのに調子が悪い…不安と孤独で認知症が進行
「体の調子がおかしい」と訴えて病院で精密検査を受けても、「どこも悪くない」と診断される高齢の患者さんがいます。にもかかわらず不調を訴え続けるうちに、不安と孤独感を抱き、うつ傾向になり、認知症が進行する…
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胸の内を打ち明けてもらうために在宅医療のスタッフがやっていること
在宅医療では、病院での治療や処置とほぼ同じ内容を自宅で受けることができます。そのため、さまざまな患者さんが自宅で療養を行っています。各病気に合わせた診察や薬の処方が行われ、患者さんやそのご家族と話し…
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末期がんの85歳男性「死ぬ思いでお惣菜を買ってきて、お粥をなんとか食べたけど…」
在宅医療は、患者さんのご自宅に上がり込み、時に生活全般にわたってサポートを行う医療です。だからこそ、患者さんやご家族が私たちを信頼し、受け入れてくださって初めて成り立ちます。 医師をはじめと…
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最期まで自宅で介護したい…現実との葛藤
在宅医療を始める患者さんの中には、積極的な治療を望まず、自宅で残された時間を自然に過ごし、最期を迎えようとする方がいらっしゃいます。 そのような患者さんを介護するご家族は、不治の病に対する焦…
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薬剤師の何げない言葉からわかった患者家族の意外な状況
在宅医療を導入すると、それまで見えなかった患者さんのご家庭が抱えるさまざまな問題が明らかになることがあります。 問題の内容は、患者さんの病状に関することだけにとどまりません。患者さんの性格に…
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末期がんで余命わずかの65歳男性…緩和ケア病棟か自宅療養か
「S状結腸がん末期」の65歳の男性患者さんは、「歩行器を使ってでも、最期まで自分の店に立ちたい」という強い思いから、BSC(ベスト・サポーティブ・ケア)を選択し、私たちのクリニックで在宅医療を始めまし…
