著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

肝硬変と肝細胞がんで予後数カ月…残された時間は家族と自宅で

公開日: 更新日:

 肝硬変末期の70代の男性患者さんがいました。肝細胞がんも併発しており、私たちが在宅医療として関わり始めた時点で、既に予後は数カ月と判断されていました。残された時間を家族とともに自宅で過ごしたい──。その思いから在宅医療を選択されたのです。

 かつて肝硬変は、不治の病ともいわれてきました。しかし現在では、ワクチンや治療薬の開発が進み、初期段階であれば病気の進行を比較的抑えられるようになっています。そのため、以前ほど恐れられる病気ではなくなってきました。

 肝硬変の主な原因は、大きく3つに分けられます。1つ目は、ウイルス感染。肝炎ウイルスへの感染によって慢性肝炎を発症し、肝硬変へと進行します。2つ目は、アルコール。多量の飲酒が原因となるアルコール性肝炎や脂肪肝から慢性肝炎となり、さらに放置することで短期間に肝硬変へ進行します。そして3つ目が、生活習慣です。過栄養な食生活習慣により内臓脂肪が増え、肝臓にも中性脂肪が蓄積して脂肪肝となり、それを放置することで肝硬変へ移行します。この中でも最も多いのが、過栄養による脂肪肝です。ちなみにこの患者さんの場合も、過栄養な生活習慣が原因の非アルコール性脂肪性肝炎でした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る