著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

おしっこがしたいのに出ない!

公開日: 更新日:

「おしっこがしたいのに出なくて、膀胱のあたりが痛いから、電話してほしいと言うんです。本人がそこまで言うのだから、本当に痛いんだと思います」

 同居して介護をしている娘さんから、こんな緊急のSOSの電話が入りました。患者さんは、くも膜下出血の術後、要介護5となった、80代の女性です。

「電話してほしい」と本人が訴えるほどなのだから、相当な痛みがあるに違いない--。娘さんのその言葉に事の重大さを感じ、私たちはすぐに往診に向かいました。

 くも膜下出血とは、脳を包む「硬膜」「くも膜」「軟膜」という3つの膜のうち、くも膜と軟膜の間にある「くも膜下腔」に存在する動脈が裂け、出血した血液が脳全体に広がる病気です。原因の多くは、脳の動脈にできた動脈瘤が破裂することによるものです。

 この病気の厄介な点は、何の前触れもなく突然発症することです。いったん出血が止まっても再出血を起こすことが多く、発症後そのまま意識を失い、命を落とすこともあります。仮に一命を取り留めたとしても、脳に大きなダメージが残り、後遺症が残るケースも少なくありません。くも膜下出血による痛みは非常に強く、「雷に打たれたような痛み」「バットで殴られたような痛み」と表現されることもあります。しかも時間が経っても治まらず、次第に増していくのが特徴です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に