在宅医療でよくある質問に答えます…誰に相談すればいい?
在宅医療を提供する私たちが一貫して大切にしているのは、どのような状況の患者さんでも、柔軟に診察するという姿勢です。
たとえば、ご家族との関係が途絶え、独居されている方、他の病院や施設での受け入れが難しい方、あるいは末期がんでありながら精神疾患も患っておられる方など、困難なケースであっても対応いたします。
特に、精神疾患を合併している難病や末期がんの患者さんに対しては、当院の精神科医と緩和ケアチームが連携し、疼痛コントロール、服薬調整、精神的なケア、生活支援などを総合的に行う体制が整っています。「うちの患者は紹介が難しいかもしれない」と思われるケースこそ、まずはご相談いただきたいと考えています。
なぜなら、在宅医療は、あらゆる患者さんにとっての「最後の砦」、つまりセーフティーネットであると考えるからです。このセーフティーネットとしての役割は、1992年の医療法改正により在宅医療が「外来・入院に次ぐ第三の医療」として法的に位置づけられたときから期待されてきたものだと認識しています。


















