医療のミカタ 医療のフシギ
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「医学は日進月歩」というコトバが嫌いだ…次々と消えていった最新治療法
昔からのままでいてほしいものがたくさんあります。 先日、久しぶりに子供時代を過ごした奈良に行く機会がありました。京都で降りて、近鉄に乗り換え、近鉄奈良駅に着きました。駅や通路はこの50年、変…
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医師が病気になった時…7月に風邪をひいたら次々に不調が連鎖
7月に風邪をひきました。セキが出て関節が痛くなって、3日ぐらいで少し良くなりましたが、しばらくすごいセキが続きました。 カラゼキというのでしょうか、1週間たっても2週間たっても止まりません。…
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猛暑と心臓死…血液の拍出量が2倍以上になることもある
オールドメディアの朝日新聞が、英医学誌「ランセット」の報告書(2024年)を引用する形で、「猛暑の影響 心臓など慢性疾患が悪化の恐れ」と報じていました。 23年の65歳以上の暑熱関連の死亡者…
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世界に誇る日本の「看護」…テンポラリーに働くのに適している
お母さんも看護師さん、という看護師さんがたくさんいます。ノウハウというか、「なるのにいくらかかるか」についての知識も豊富だからでしょう。 看護師になるのにはいくらかかるのでしょう? 私立の4…
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日本人と英語…医療現場はコミュニケーション能力が生命線
興味を引く報道を、ユーチューブやネットで確認できるようになりました。 例えば、ちょっと前ですが国民民主党の玉木代表が「野党党首が女性蔑視発言!」などと報道され、外国人記者クラブでのその動画を…
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医師を困らせる患者さんの「無関心」…どんな意思なのか見抜けない
8月の原爆の日の式典でNHKは、毎年、平和公園の石碑を大写しします。 「過ちは 繰返しませぬから」 誰の過ち? 誰が繰り返さないの? 小学生なら誰でもこんな疑問を持つことでしょう。 …
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医師が告げる「診断名」は祝詞と同じか…臨床現場は「漢字」に助けられている
トランプ関税で動揺する世界経済ですが、中国が知的財産権を主張して「漢字の使用料」を日本に請求したら大変なことになる! と心配しています。なにしろ、日本社会は漢字で成り立っています。 新横綱に…
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お国言葉の効用…手術前、同郷の看護師さんに接してもらう
私は患者さんの出身地をよく話題にします。というか必ず尋ねます。興味があるからです。関西の出身の方だと言葉が通じますので、だいたい話が盛り上がります。 私は小学校は4年生まで奈良、5年生から大…
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信用できない病院から退院したい…どうすればいい?
「えーっ! うちの母、退院!? 横暴です、困ります、あと1カ月ほど預かってください。世話する人がいないんですぅ」 高齢の患者さんが回復して退院できる状態になったことを家族に告げると、こんなふう…
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数学偏重の医学界…「この世は人知の及ばない摂理に支配されている」のでは
私は冠動脈バイパス手術の職人です。心臓表面の直径2ミリ以下の細い血管のどてっぱらに新しい血管を縫い付ける手術の職人さんです。この技術なら自分以外の誰にも負けないぞ! 自意識過剰で増上慢の俗物です。 …
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日本から外科医が消えていく...若い医師が志望しないのも納得
外科医を志望する若い医者がいません。 私のようなジジイの外科医があまりにカッコ悪いのが原因だと思います。毎日、患者さんに謝ってばかり。過酷でみっともない仕事です。名前が出れば出ただけ同業者か…
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病床から見えるさまざまな家族の形…なぜ政府は虚構モデルに執着するのか
手術を受ける患者さんに医者の権限を利用して家族構成を根掘り葉掘り尋ねます(患者さんと向きあって治療するには、必要なことでもあります)。 「いま、ご家族とお住まいですか?」 「いいえ、1人…
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医者にもかかれない人たち…令和の「貧窮問答歌」
家賃、食品、光熱費、水道代はどんどん値上がり。多くの高齢世帯は困窮しています。 お金がない、着ていく服がない、アシがない、そのため病気でも病院には来られない人がいっぱいいると思います。そんな…
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コメも複雑だが…日本は「クスリ」の流通も複雑怪奇
とんでもない大臣が現れて日本中が驚きました。「支援者がおコメを持ってくる」と、大臣の立場を利用してワイロ(おコメ)をせしめていることを白状したのに、なぜか司直は問題にしていません。 そういえ…
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医者も政治家と同じ? 悪い意味で権力者扱いされ、阻害されている
「支援者がコメを持ってくるので自分で買ったことはありません」 コメ不足のご時世に、農林水産大臣がこんな演説をして世間を驚かせました。このような人を大臣にしてしまう自民党は、それはそれでスゴイ!…
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病気に備える…もっとも頼りになる情報源は「同じ病気」の先輩
「7月に大災害が起こる夢を見ました」とかいう本が売れているそうです。太平洋の海水が盛り上がる、とか。 「えっ? 本当に?」とか思う人は負けずに夢を見て自分の夢で確かめましょう。「僕の夢は富士山の…
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ホントに病気は薬で治るの? 厚労省が所望するのは55品目
厚生労働省は製薬会社に「このあたりの病気に効く薬を開発して下さい!」というお願いをするそうです。 それにしても、そもそもの話ですが、病気は必ずクスリで治るのでしょうか? むかし「自民党につけ…
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突然止まる医療品の供給…行き過ぎたグローバリズムの弊害?
「恒産なくして恒心なし」──「孟子」です。 高校の漢文の先生をしていた患者さんから教わりました。社会はやっぱり「恒産」、つまり安定した産業や雇用がないと人の心が乱れてしまう、という意味です。 …
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医師も患者も一苦労する「障害年金」の申請…日本の役所は不親切
医者の業務で煩雑なのが、患者さんから頼まれた保険などの申請書類の作成です。一生懸命記入しても、4月に異動してきたばかりの若い事務員さんから「これではダメです! ここも記入してください!」と突き返され…
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ミスをした時、詭弁を弄する医師はなにを守ろうとしているのか
医師で医療ジャーナリストの富家孝さんが面白い本を上梓しました。 「それでもあなたは長生きしたいですか? 終末期医療の真実を語ろう」(KKベストブック)という題名の本です。 これは「長生…