医療のミカタ 医療のフシギ
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なんとクスリの価格は8倍!です…どんどん苦しくなる病院経営
摂理、という言葉があります。もうこの世の中で決まっているもの。お釈迦様の唱えた「生老病死」も摂理です。ヒトは生まれて年老いて病気になって死んでいく。皆さんもご存じでしょう。 国家は「摂理装置…
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「学歴」と「長生き」の関係…中卒の死亡率は大卒の1.4倍というが
病気になるかならないか、長生きするかしないか、いろいろな要素で比較して、「なんと死亡率が1.4倍も高くなるんです!」というたぐいの記事をたまに目にします。 「はぁー、1.4倍って言われても………
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自分の無頓着を反省…31年前に手術した患者さんから聞く後日談
先日、おすし屋さんに行きました。店主は31年前、私が冠動脈バイパス手術を行った患者さんです。記憶では「若いのに冠動脈がボロボロじゃないか!」と感じた重症患者さんでした。 患者さんが51歳の時…
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医療従事者はプロレタリアート…医師の労働も時間で売り買いされる時代
少し前ですが、「医療従事者の8割近くが離職を考えている」という調査結果を自治労が発表しました。 驚きです! 2割の人がまだ働きたいなんて! てっきり「10割の人がバカバカしいから近いうちに辞…
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いまだに残る「自己責任論」…病気になるのは「本人のせい」か
病気になるには理由がある! こう考えている人がたくさんいます。 不摂生、受動喫煙、飲酒、ストレス、介護、消費税、インチキ・サプリメント──国民の体をむしばむ要素は確かにたくさんありますが、そ…
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病院選びのそれぞれの「環世界」…岩手や新潟から新横浜まで受診に
皆さん、それぞれ一定の空間で生活しています。生活圏というべきでしょうか。頭の中に刻まれた地図があり、その範囲で動き回り、生活しています。家の中で飼われているネコ君なら、彼にとっては家の中の空間が全宇…
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阪神の優勝で考える…自分はあと何年、生きられるか
「あかん! 阪神また優勝してもうたがな」 こう嘆き悲しむ人は、関西方面に結構いらっしゃるのではないでしょうか。 「人間て、阪神の優勝は一生で2回しか見られへんのや!」 めったに見…
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「医学は日進月歩」というコトバが嫌いだ…次々と消えていった最新治療法
昔からのままでいてほしいものがたくさんあります。 先日、久しぶりに子供時代を過ごした奈良に行く機会がありました。京都で降りて、近鉄に乗り換え、近鉄奈良駅に着きました。駅や通路はこの50年、変…
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医師が病気になった時…7月に風邪をひいたら次々に不調が連鎖
7月に風邪をひきました。セキが出て関節が痛くなって、3日ぐらいで少し良くなりましたが、しばらくすごいセキが続きました。 カラゼキというのでしょうか、1週間たっても2週間たっても止まりません。…
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猛暑と心臓死…血液の拍出量が2倍以上になることもある
オールドメディアの朝日新聞が、英医学誌「ランセット」の報告書(2024年)を引用する形で、「猛暑の影響 心臓など慢性疾患が悪化の恐れ」と報じていました。 23年の65歳以上の暑熱関連の死亡者…
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世界に誇る日本の「看護」…テンポラリーに働くのに適している
お母さんも看護師さん、という看護師さんがたくさんいます。ノウハウというか、「なるのにいくらかかるか」についての知識も豊富だからでしょう。 看護師になるのにはいくらかかるのでしょう? 私立の4…
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日本人と英語…医療現場はコミュニケーション能力が生命線
興味を引く報道を、ユーチューブやネットで確認できるようになりました。 例えば、ちょっと前ですが国民民主党の玉木代表が「野党党首が女性蔑視発言!」などと報道され、外国人記者クラブでのその動画を…
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医師を困らせる患者さんの「無関心」…どんな意思なのか見抜けない
8月の原爆の日の式典でNHKは、毎年、平和公園の石碑を大写しします。 「過ちは 繰返しませぬから」 誰の過ち? 誰が繰り返さないの? 小学生なら誰でもこんな疑問を持つことでしょう。 …
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医師が告げる「診断名」は祝詞と同じか…臨床現場は「漢字」に助けられている
トランプ関税で動揺する世界経済ですが、中国が知的財産権を主張して「漢字の使用料」を日本に請求したら大変なことになる! と心配しています。なにしろ、日本社会は漢字で成り立っています。 新横綱に…
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お国言葉の効用…手術前、同郷の看護師さんに接してもらう
私は患者さんの出身地をよく話題にします。というか必ず尋ねます。興味があるからです。関西の出身の方だと言葉が通じますので、だいたい話が盛り上がります。 私は小学校は4年生まで奈良、5年生から大…
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信用できない病院から退院したい…どうすればいい?
「えーっ! うちの母、退院!? 横暴です、困ります、あと1カ月ほど預かってください。世話する人がいないんですぅ」 高齢の患者さんが回復して退院できる状態になったことを家族に告げると、こんなふう…
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数学偏重の医学界…「この世は人知の及ばない摂理に支配されている」のでは
私は冠動脈バイパス手術の職人です。心臓表面の直径2ミリ以下の細い血管のどてっぱらに新しい血管を縫い付ける手術の職人さんです。この技術なら自分以外の誰にも負けないぞ! 自意識過剰で増上慢の俗物です。 …
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日本から外科医が消えていく...若い医師が志望しないのも納得
外科医を志望する若い医者がいません。 私のようなジジイの外科医があまりにカッコ悪いのが原因だと思います。毎日、患者さんに謝ってばかり。過酷でみっともない仕事です。名前が出れば出ただけ同業者か…
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病床から見えるさまざまな家族の形…なぜ政府は虚構モデルに執着するのか
手術を受ける患者さんに医者の権限を利用して家族構成を根掘り葉掘り尋ねます(患者さんと向きあって治療するには、必要なことでもあります)。 「いま、ご家族とお住まいですか?」 「いいえ、1人…
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医者にもかかれない人たち…令和の「貧窮問答歌」
家賃、食品、光熱費、水道代はどんどん値上がり。多くの高齢世帯は困窮しています。 お金がない、着ていく服がない、アシがない、そのため病気でも病院には来られない人がいっぱいいると思います。そんな…
