医療のミカタ 医療のフシギ
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数学偏重の医学界…「この世は人知の及ばない摂理に支配されている」のでは
私は冠動脈バイパス手術の職人です。心臓表面の直径2ミリ以下の細い血管のどてっぱらに新しい血管を縫い付ける手術の職人さんです。この技術なら自分以外の誰にも負けないぞ! 自意識過剰で増上慢の俗物です。 …
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日本から外科医が消えていく...若い医師が志望しないのも納得
外科医を志望する若い医者がいません。 私のようなジジイの外科医があまりにカッコ悪いのが原因だと思います。毎日、患者さんに謝ってばかり。過酷でみっともない仕事です。名前が出れば出ただけ同業者か…
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病床から見えるさまざまな家族の形…なぜ政府は虚構モデルに執着するのか
手術を受ける患者さんに医者の権限を利用して家族構成を根掘り葉掘り尋ねます(患者さんと向きあって治療するには、必要なことでもあります)。 「いま、ご家族とお住まいですか?」 「いいえ、1人…
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医者にもかかれない人たち…令和の「貧窮問答歌」
家賃、食品、光熱費、水道代はどんどん値上がり。多くの高齢世帯は困窮しています。 お金がない、着ていく服がない、アシがない、そのため病気でも病院には来られない人がいっぱいいると思います。そんな…
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コメも複雑だが…日本は「クスリ」の流通も複雑怪奇
とんでもない大臣が現れて日本中が驚きました。「支援者がおコメを持ってくる」と、大臣の立場を利用してワイロ(おコメ)をせしめていることを白状したのに、なぜか司直は問題にしていません。 そういえ…
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医者も政治家と同じ? 悪い意味で権力者扱いされ、阻害されている
「支援者がコメを持ってくるので自分で買ったことはありません」 コメ不足のご時世に、農林水産大臣がこんな演説をして世間を驚かせました。このような人を大臣にしてしまう自民党は、それはそれでスゴイ!…
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病気に備える…もっとも頼りになる情報源は「同じ病気」の先輩
「7月に大災害が起こる夢を見ました」とかいう本が売れているそうです。太平洋の海水が盛り上がる、とか。 「えっ? 本当に?」とか思う人は負けずに夢を見て自分の夢で確かめましょう。「僕の夢は富士山の…
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ホントに病気は薬で治るの? 厚労省が所望するのは55品目
厚生労働省は製薬会社に「このあたりの病気に効く薬を開発して下さい!」というお願いをするそうです。 それにしても、そもそもの話ですが、病気は必ずクスリで治るのでしょうか? むかし「自民党につけ…
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突然止まる医療品の供給…行き過ぎたグローバリズムの弊害?
「恒産なくして恒心なし」──「孟子」です。 高校の漢文の先生をしていた患者さんから教わりました。社会はやっぱり「恒産」、つまり安定した産業や雇用がないと人の心が乱れてしまう、という意味です。 …
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医師も患者も一苦労する「障害年金」の申請…日本の役所は不親切
医者の業務で煩雑なのが、患者さんから頼まれた保険などの申請書類の作成です。一生懸命記入しても、4月に異動してきたばかりの若い事務員さんから「これではダメです! ここも記入してください!」と突き返され…
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ミスをした時、詭弁を弄する医師はなにを守ろうとしているのか
医師で医療ジャーナリストの富家孝さんが面白い本を上梓しました。 「それでもあなたは長生きしたいですか? 終末期医療の真実を語ろう」(KKベストブック)という題名の本です。 これは「長生…
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なぜ患者さんの職業を聞いちゃいけないの?
ずうたいのでかい病院では、患者さんについて皆で集まって会議をしています。若い医師にプレゼンしてもらって、チームの中で病状や治療方針を確認し、共有しているのですが、最近の傾向で一つ気がついたことがあり…
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相撲部屋の暴行死事件で注目された「死亡診断書」が持つ大きな意味
重大事故が起こった時などに、「心肺停止で病院に運び込まれ、1時間後に死亡が確認された」という記事を目にします。 病院は患者を治療するところです。既に亡くなっている方は治療できません。病院に運…
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「トランプ関税」が世界の医療現場を直撃してしまう
皆さんは「ヘパリン」というクスリの名前を聞いたことがあるでしょうか。心臓外科手術やカテーテル治療、腎臓病患者の血液透析には欠かせない物質です。 豚の腸から抽出された生物由来の巨大分子です。血…
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“ポンコツ”マイナ保険証に医療側と製薬会社はひと安心?
患者さんによく聞かれます。 「マイナ保険証にした方がいいんでしょうか?」 知りません。ただし、もし病院でちゃんと認識されなかったら大惨事です。 このままだと「マイナ保険証」は、…