著者のコラム一覧
南渕明宏昭和医科大教授

心臓血管外科専門医、医学博士。

世界に誇る日本の「看護」…テンポラリーに働くのに適している

公開日: 更新日:

 お母さんも看護師さん、という看護師さんがたくさんいます。ノウハウというか、「なるのにいくらかかるか」についての知識も豊富だからでしょう。

 看護師になるのにはいくらかかるのでしょう? 私立の4年生大学の看護学部なら4年間で800万円かかるところがある一方、都立や県立の看護専門学校は3年間で20万~70万円。全額奨学金で賄えるようですが、その奨学金も、お礼奉公3年で返済不要。自衛隊関係の看護専門学校では、学費がタダのうえ、給料までもらえます。

 ものすごい差に思えます。「きっと学費の安いところに希望者が殺到しているのだろう」と思ったら大間違い! 公表されている受験倍率は1.1倍程度で「人気が高い」とは言えないようです。

 理由はわかりません。話を聞くと、お礼奉公は強制ではないようですが、そういったお礼奉公先の病院に良いイメージがないようです。コロナ禍の影響が大きかったという意見も聞かれます。

 とにかく看護師さんは激務、薄給、シフトによる勤務時間の束縛、患者からの悪質なカスハラ。報われない、上官に絶対服従の軍隊組織の様相では、今や決してあこがれの職業ではないようです。

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