著者のコラム一覧
南渕明宏昭和医科大教授

心臓血管外科専門医、医学博士。

世界に誇る日本の「看護」…テンポラリーに働くのに適している

公開日: 更新日:

 お母さんも看護師さん、という看護師さんがたくさんいます。ノウハウというか、「なるのにいくらかかるか」についての知識も豊富だからでしょう。

 看護師になるのにはいくらかかるのでしょう? 私立の4年生大学の看護学部なら4年間で800万円かかるところがある一方、都立や県立の看護専門学校は3年間で20万~70万円。全額奨学金で賄えるようですが、その奨学金も、お礼奉公3年で返済不要。自衛隊関係の看護専門学校では、学費がタダのうえ、給料までもらえます。

 ものすごい差に思えます。「きっと学費の安いところに希望者が殺到しているのだろう」と思ったら大間違い! 公表されている受験倍率は1.1倍程度で「人気が高い」とは言えないようです。

 理由はわかりません。話を聞くと、お礼奉公は強制ではないようですが、そういったお礼奉公先の病院に良いイメージがないようです。コロナ禍の影響が大きかったという意見も聞かれます。

 とにかく看護師さんは激務、薄給、シフトによる勤務時間の束縛、患者からの悪質なカスハラ。報われない、上官に絶対服従の軍隊組織の様相では、今や決してあこがれの職業ではないようです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  3. 3

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  4. 4

    サッカー界で囁かれる森保J・長友佑都の“お役御免”と大物選手の代表復帰

  5. 5

    参政党の党勢拡大に早くも陰り…「聖地」加賀市で“親密”現職市長が惨敗落選の波乱

  1. 6

    公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情

  2. 7

    巨人が楽天・辰己涼介の国内FA争奪戦に参戦へ…年齢、実績的にもお買い得

  3. 8

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    草間リチャード敬太容疑者が逮捕…コンビニバイトと掛け持ちの苦労人だったが横山裕のセレクトに難あり?