著者のコラム一覧
南渕明宏昭和医科大教授

心臓血管外科専門医、医学博士。

病院選びのポイント…得意分野に「特化」したところが安心

公開日: 更新日:

 昭和ノスタルジーの一つに「ドリームランド」があります。遊園地です。私が子供時代を過ごした奈良にもありました。

 園内に「トーテムポール」が立っていて印象的でした。鳥の形をデフォルメしたような、ポールです。北アメリカの先住民の村の入り口に設置されていたとのことです。その地域で生活するヒトの集団のシンボルということなのでしょう。

 そういった集落は互いに盟約、婚姻で均衡を図って不戦、共存に努めていたようです(トーテミズム)。

 そんなヒトが集団で生活していた規模はどれぐらいだったのでしょう?

 霊長類研究の第一人者、山極寿一氏は上限を「霊長類集団は150人前後が限界」と説明されます。進化生物学者の長谷川眞理子氏は「ヒトはみんなで子育てする共同繁殖動物なので30人以上は必要」と。

「天地の分かれしころ」から世界中で長い間、30人から150人程度の集団で私たちの祖先は生活していたと想像します。たくさんいると人同士の関係が希薄になり、つながりが保てなくなり争いも起こるのでしょう。大会社の社長さんたちに話を聞くと、「毎日顔を合わせて一緒に仕事しているのって、5人ぐらいかなぁ」とのことです。

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